水原一平容疑者が大谷から盗んだ金 虚しき行く末か… 違法賭博胴元が資金洗浄の疑い カジノで現金化、12億円の大負け 異名は「クジラ」 米報道

 米スポーツ専門局「ESPN」は30日、ドジャース・大谷翔平投手の元通訳の水原一平容疑者(36)が、大谷の口座から不正送金したとして、銀行詐欺容疑で訴追された事件で、違法賭博の胴元側が、容疑者から受け取った金を合法カジノにある口座に転送し、現金化していたと報じた。捜査当局がマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで調べているとしているという。

 同局は複数の情報筋の話として、水原容疑者が違法賭博の借金返済のため違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤー氏に送った金は、西部ネバダ州ラスベガスなどのカジノにある胴元の賭博用口座に転送された。ボウヤー氏は、それをチップに換えて賭博を行い、勝った場合に現金化していたという。ボウヤー氏は22年6月から23年10月までにラスベガスのカジノで790万ドル(12億5000万円)負けたとされており、大谷が盗まれたお金も含まれているとみられる。

 ESPNによるとボウヤー氏はラスベガスで「クジラ」の異名を持ち、「何百万ドルも失うことを恐れない一か八かのギャンブラー」として知られていたという。

 連邦地検によると、水原容疑者は2021年11月~24年1月、違法賭博の借金返済のため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約25億2500万円)以上を不正に送金した疑いがある。4月12日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷。次回期日は5月9日で、罪状認否が予定されている。

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