ドジャース 大谷翔平の同点適時打→今季初のサヨナラ勝ち 雄たけびが効いた?新人パヘズが激戦に終止符 今季初の1試合2盗塁も
「ドジャース4-3ブレーブス」(3日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手は「2番・DH」で先発出場。延長十回に価値ある同点タイムリーを放ち、雄たけびを上げて三塁ベンチを鼓舞した。チームは今季初のサヨナラ勝ちでナ・リーグ地区首位対決を制した。
1点を勝ち越されて迎えたタイブレークの延長十回。無死二塁からベッツは右飛に倒れた。1死二塁で打席に大谷。かつてエンゼルスの守護神を務めたイグレシアスとの元同僚対決となったが、初球の変化球を空振り。2球で追い込まれたが、カウント1-2から低めの変化球を鮮やかに拾って中前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
一塁ベース上で雄たけびをあげた大谷。さらにWBCでも見せたようなベンチを盛り上げる仕草をみせ、チームを鼓舞した。ドジャースタジアムは興奮のるつぼに。大谷の一打がなければ敗戦となっていただけに、貴重なタイムリーだ。
十一回を無失点で切り抜けるとその裏、ドジャースは無死一、二塁からT・ヘルナンデスが一ゴロを放った間に、1死一、三塁と好機を拡大。ここで新人のパヘズが粘りながらフルカウントから中前にはじき返した。
この日の大谷は三回、じっくりとボールを見極めて四球を選んだ。2死後、スミスの打席で11試合ぶり今季6個目の盗塁を決めた。直後、スミスの中前適時打で同点のホームを踏んだ大谷。ナ・リーグ東地区で首位を走るブレーブス相手に、ワンチャンスをものにした形だ。
アクーニャの同点ソロで試合を振り出しに戻されて迎えた八回、再びしっかりとボールを見極めて四球を選んだ。2死から左腕・ミンターの牽制球に誘い出されたが、快足を飛ばし、相手が捕球ミスする間に二塁を陥れた。得点圏に進み2死一、二塁と好機を拡大したが、マンシーは空振り三振。好機を生かせなかったが、今季初の1試合2盗塁をマークした。
序盤で同点に追いついたドジャースは四回にT・ヘルナンデスが右中間へ7号ソロをたたき込み、勝ち越しに成功。普段は大谷のホームランの際にヒマワリの種をまく男が、ベッツ&マンシーからかけられて満面の笑みを浮かべた。
だが八回にブレーブスのアクーニャに同点ソロをたたき込まれたドジャース。それでも最少失点で踏ん張り、試合は延長戦へ。タイブレークの十回にベシアが犠牲フライを許して1点を勝ち越されたものの、大谷の適時打で同点。そして十一回を無失点に抑え、歓喜のシーンへつなげた。
これでドジャースは連勝とし、貯金を今季最多の「8」とした。ナ・リーグ西地区で2位のパドレスに4・5ゲーム差をつけ、着々と首位固めを行っている。