大谷翔平 怒とうの4打席連続安打を自己解説 9号は「デーゲームの力」 悪球打ち「最大限のアプローチ」 141メートル10号「完璧」
「ドジャース5-1ブレーブス」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手が2本塁打を含む怒とうの4打席連続安打でチームの4連勝に貢献。試合後は各打席の内容を自身の言葉で解説した。
左腕フリードに対し、初回の打席はセンター方向へ一直線の飛距離126メートルの本塁打。前日には6戦30打席ぶりの8号を放っており、今季3度目の2戦連発となった。カウント1-2と追い込まれた後の5球目、内角高めに浮いた120キロカーブを捉えた。
「1本目はちょっと詰まり気味というが、(バットでとらえる)ポイントが後ろ目だった。ギリギリ入ってくれたらいいなと思いました」
代名詞の確信歩きではなく、走りながら打球の行方を見届けた。詰まり気味と言いながら120メートル超の鮮やかなアーチ。「今日はデーゲームというか、風もあった。打感的にはどうかなと、入るか入らないかなというぐらいだったと思う。比較的しっかりと入っていたので、デーゲームの力もあると思う」。天候が味方したことを強調した。
一塁ベース上で右腕を動かしてスイングを反芻したのは中前打で出塁した六回の打席だ。この日3度目の対決となったフリードに対し、カウント1-2と後がない状況から見送ればボール球の外角134キロスライダーにバットを伸ばしてセンターへ運んだ。
「あれはあれで良かった。基本的にはボール球は見送るべき。プレートからも離れていたし、待てれば一番良かったが、追い込まれていたので、いろんなボールをケアしながら、あのコースの対しての最大限のアプローチはできたかなと」
巧みなバットコントロールで放った1本に合格点を与えた。
自画自賛は八回の大きな一発だ。代わったばかりの左腕ミンターの初球、ど真ん中の151キロ直球にバット一閃。時速178キロの高速打球。飛距離141メートルは自身3番目の大きな当たりに「2本目は完璧でした。比較的に真ん中らへんの球をいいタイミングで振れた」と自画自賛。センターバックスクリーンの左、いわゆる『逆方向』の打球に「あそこにホームランを打てるという自信があれば、他の球種に対するアプローチも自信を持っていけるんじゃないかなと思うのでいいサインかなと思います」と話した。
大谷攻略法の一つに内角攻めがあるが、本人は「内角高めの数字(打率)は去年もすごく良かったので、あんまり攻められることもなかった。今年に関してもいいアプローチができている」と自信。「最初は後ろ気味のポイントになっていることもあったが、通常にはなってきているのでいいのかなと」と、修正しながらいい打撃感覚をつかんだことを明かした。