藤浪晋太郎の現在地 代理人のボラス氏「彼のいる場所は本当に寒い」と説明 3A9登板で19四死球、9K、防御率14・09

 藤浪晋太郎
 藤浪の復調に期待を寄せた代理人のボラス氏(撮影・小林信行)
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 メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手が苦しんでいる。ここまで9試合に登板し、防御率14・09。7回2/3を投げて9三振を奪っているが、19四死球を与えている。

 藤浪は昨オフにオリオールズからFAになり、メッツと2月3日に1年335万ドル(約5億円)プラス出来高85万ドル(約1億3000万円)で合意。メジャー1年目の昨季に続いてメジャー契約を勝ち取ったが、オープン戦で5登板、防御率12・27と結果を残せずマイナー落ち。3Aで米国2年目を迎えた。

 新天地初登板となった3月30日の試合は1回を無安打無失点に抑えたが、与四球3。最後は二死満塁のピンチを見逃し三振で切り抜ける綱渡りのピッチング。その後も課題の制球に改善は見えない。

 直近の5月3日のナショナルズ傘下3Aロチェスター戦は6点ビハインドの六回2死満塁の場面で起用され、先頭打者に押し出し四球。回またぎの七回は2つ目の四球で走者を背負いながら後続を二ゴロ併殺に打ち取ったが、八回に2四球を与えたところで降板。マウンドに上がった野手が適時打を許して2失点目がついた。39球を投げてストライク16球。直球は158キロを計測したが、決め球のスプリットも含め、明らかにボールと分かる投球が目立った。

 藤浪の代理人を務めるボラス氏は6日(日本時間7日)、本人と話をしたことを明かし、「新しい環境に適応しようとしているところ。彼のいる場所は本当に寒い」と不振の理由を説明。「彼はメジャー級の投手であることは分かっている。問題は制球力。メジャーは彼のような球を投げる投手を必要としている。そこは間違いない」と、能力の高さを力説しながら「彼が制球力、投球リズムを取り戻し、昨季のような投球をしてくれることを期待している」と話した。

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