ダルビッシュ 日米通算200勝王手 ドジャース打線に7奪三振、今季最長7回2安打無失点で3勝目

 パドレス・ダルビッシュ(提供・共同通信社)
 6回、2死二塁のピンチでスミスを空振り三振に仕留め、雄たけびを上げるパドレスのダルビッシュ(共同)
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 「ドジャース0-4パドレス」(12日、サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手(37)は12日(日本時間13日)、本拠地でのドジャース戦で今季最長7回を投げて2安打無失点、1四球、7奪三振の快投で3勝目(1敗)を挙げた。日米通算199勝とし、大きな節目に王手をかけた。ドジャースの大谷翔平選手(29)は腰の張りのため大事を取って欠場した。

 五回2死までパーフェクト。今季最速154キロの直球や最遅117キロのカーブなど、8つの球種を駆使する投球術で最大のライバルを封じ込んだ。「とにかく初球から腕を振って投げることを意識した。相手の逆を突けたから押せたというのはある。勝てて良かった」。3連戦勝ち越しに沸くクラブハウスでダルビッシュが充実感いっぱいの表情を見せた。

 最大のヤマ場は六回だ。1死から1番ベッツに左中間二塁打を許した。4点リードの展開だったが、「ドジャースは後半強い。あそこで1点ぐらい、と思ってやってしまうと、あとあとキツくなる」。後続につけ入る隙を与えない。フリーマンを中飛に仕留め、続くスミスは153キロの内角高めツーシームで空振り三振。マウンドで野獣と化した右腕はド派手なガッツポーズで2度ほえた。

 「母の日」のデーゲーム。自宅を出る前に聖子夫人に贈り物を手渡した。「どれだけ自分のことを犠牲にして子供たちを育てているのかを目の当たりにしている。感謝の思いを持って投げました」。日本にいる母親には花を贈った。今季最多102球の力投。愛する人への最高のプレゼントとなった。

 大谷の欠場には「まさか出ないとは思っていなかった。何週間も前からドジャースに投げるだろうなと思っていたし、楽しみにしていたので。早く良くなってほしい」と複雑な表情を見せた。

 首の張りから復帰後は3連勝。前回の登板から変えた22年の投球フォームで最大限の力を発揮している。日米通算200勝にあと1勝。順調にいけば、次回登板はナ・リーグ東地区6連覇中の強豪ブレーブス戦だ。「なるべく早く達成して気が楽になりたい。今日のことをしっかり反省し、次にもっと良くなるように頑張りたい」。8月に38歳を迎えるベテランが無心で腕を振り続ける。

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