今永昇太が防御率0点台に再突入 監督退場&微妙な判定にも動じず5回無失点 ロペスとの投げ合いで一歩も引かず
「ブレーブス2-0カブス」(13日、アトランタ)
カブスの今永昇太投手が先発マウンドに上がり、粘りの投球で5回無失点。味方の援護なく6勝目の権利は得られなかったが、監督退場のハプニングにも動じず防御率0・96とし、再び0点台に突入した。
初回、いきなり先頭のアクーニャに四球を与えた今永。試合前まで41回2/3でわずか与四球5つだった制球力抜群の左腕が珍しく、コントロールが定まらなかった。それでも1死後、一塁への素早い牽制球でアクーニャをタッチアウトに。オズナに四球、オルソンに安打を浴びて一、二塁のピンチを招いたが、ヂュバルを三振に仕留めて立ち上がった。
二回はきっちりと修正して三者凡退。三回もショート、続くアクーニャを連続三振に斬って2死。ここからアルビース、オズナに連打を浴びて一、二塁のピンチを招くもオルソンをアウトローの真っすぐで見逃し三振に仕留めた。
四回は先頭のデュバル、1死後にハリスに安打を許して一、三塁のピンチを招いたが、ダーノーを高めの直球で空振り三振。ショートを四球で歩かせて満塁とすると、アクーニャに投じた5球目のハーフスイング判定でベンチから抗議したカウンセル監督がまさかの退場処分となった。
一塁塁審に抗議する間、微妙な間があいたが、今永は動じることなく6球目に投じた直球で右飛に仕留めてピンチ脱出。ボール判定であれば押し出しとなる中、見事に直球をゾーンに投げ込み、昨季のナ・リーグMVPを打ち取った。
五回も先頭打者に安打を許したが、鮮やかな牽制球で一塁走者をタッチアウトに。2死後にヒットを許したが後続を仕留めた。5回までに7安打を許し、微妙なコースをことごとく判定で嫌われたことで球数は98球とかさんでしまった。それでもMLB防御率2位(1・41)のロペスとの投げ合いで一歩も引かず。再び0・96と0点台に突入した。
試合は今永降板直後にカブスが2失点。打線もふるわず完封負けを喫し、連勝を逃した。