今永昇太は5回無失点、防御率0・96もカブス完封負け 監督退場のハプニング→絶体絶命のピンチ切り抜けるも
「ブレーブス2-0カブス」(13日、アトランタ)
カブスの今永昇太投手は5回無失点の力投で防御率を0・96とし、再び0点台に突入した。打線の援護なく6勝目はお預けとなり、チームも完封負けを喫した。
最大のピンチは四回だった。2安打1四球で2死満塁のピンチを招いた。ここでアクーニャに投じた5球目、低めの変化球で空振りを奪ったかに思われたが、一塁塁審の判定はノースイング。直後、ベンチから判定に疑問を投げかけたカウンセル監督が退場処分となるハプニングがあった。
敵地は騒然となり、監督がベンチを飛び出して一塁塁審に詰め寄ったことで微妙な間があいた。2死満塁でカウント3-1、打席には昨季MVPのアクーニャ。絶体絶命のピンチだったが、ゾーンにキレのあるストレートを投げ込み、右飛に仕留めた。
この日は初回から微妙な判定の連続。ギリギリのコースをことごとくボールと判定され、自然と球数もかさんでしまった。三者凡退のイニングは二回のみ。毎回のように走者を背負ったが、ピンチの場面でギアを上げて計8三振を奪った。さらに2度の牽制刺をマークするなど、投球以外の部分でも左腕が崩れなかったポイントがあった。
ブレーブスのロペスは防御率2位の右腕。試合前から投手戦が予想されたが、一歩も引かない投げ合いを展開した。ただチームは今永交代直後の六回に2点を失い、打線はゼロを並べて完封負け。ナ・リーグ中地区でブルワーズと激しい首位争いを演じているが、連勝はならなかった。