大谷翔平はスタメン復帰でマルチ安打&5戦ぶり打点 ドジャースが延長戦制し5月連敗なし!山本由伸は六回途中4失点
「ジャイアンツ4-6ドジャース」(13日、サンフランシスコ)
ドジャースの大谷翔平選手は2試合ぶりに先発出場し、5試合ぶりの打点をマークするなどマルチ安打をマーク。時折、腰を気にする仕草を見せるも全力プレーで奮闘し、チームは延長戦の末に勝利した。
5試合ぶりの打点が記録されたのは五回だ。先頭のパヘズが左翼線への二塁打で出塁。アウトマンは三振に倒れ、ベッツが放った右翼線への打球は相手右翼手のダイビングキャッチに阻まれた。2死二塁と変わり、流れが悪くなった中、打席を迎えた大谷。カウント1ボールからバッテリーエラーでパヘズは三塁に進んだ。
打者有利のカウントでインサイドの変化球を強振。ファウルとなって一塁ベンチに打球が向かうと、思わず「ヘイッ!」と声をあげた。さらに4球目がボールとなり、捕手から投手への返球が悪送球となると再び絶叫。フルカウントからボテボテの打球が二塁前へ飛ぶと、全速力で内野安打として反撃の1点を奪った。
大谷は第1打席で初球をたたき、右前にクリーンヒット。第2打席ではフルスイングした際にやや腰を気にするような仕草を見せていたが、二ゴロで走者が入れ替わった際、牽制球で誘い出されて相手が失策する間に一気に三塁を陥れていた。今季初の盗塁死が記録されたが、全力プレーでチームを鼓舞した。
ただタイブレークとなった延長十回は、珍しく球審のストライク判定に打席で感情を露わにした。タイムをとって心を落ち着かせたが、内角の変化球に空振り三振。何かをつぶやきながら厳しい表情でベンチに戻ったが、1死一、二塁からスミスの中越え2点二塁打で勝ち越しに成功。その裏、リードを守り切って試合を締めた。
先発の山本由伸投手は六回途中4失点でKO。二回に逆転3ランを被弾した後は打者12人連続アウトの離れ業をやってのけたが、六回1死から連続四球でピンチを招き、勝ち越しタイムリーを浴びたところでロバーツ監督が交代を告げた。
それでも打線が代打、K・ヘルナンデスのソロで試合を振り出しに戻し、山本は負けを免れる形に。これでチームは連敗を阻止し、ナ・リーグ西地区でパドレスとは6・5ゲーム差に。粘りを見せるドジャースが着実に独走態勢を築きつつある。