大谷12号ソロ 花巻東の後輩・佐々木麟太郎の前で貫禄3安打2打点 本塁打リーグトップ

 ドジャースのロバーツ監督(左)と握手を交わす佐々木麟太郎内野手(共同)
 4回、12号ソロを放つドジャース・大谷(ゲッティ=共同)
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 「ジャイアンツ2-10ドジャース」(14日、サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)はサンフランシスコでのジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場し、四回に6日以来の本塁打となる12号ソロを放った。3安打2打点1本塁打で、自身5年ぶり2度目のサイクル安打に王手という活躍を見せて勝利に貢献。本塁打はリーグトップ、打率は両リーグトップで、花巻東高の後輩で米スタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手(18)が観戦に訪れた中での、大活躍となった。

 豪快なアーチは0-0の四回だ。大谷は初球の甘いスライダーを振り抜き、右中間席後方の通路にまで飛ばす。メジャー最多762本塁打を誇るバリー・ボンズがかつて活躍した球場では初本塁打。「洗練されたパワーヒッターのイメージ。かっこいいなと思って見ていた」と語ったスラッガーをほうふつとさせる特大弾だった。

 いびつな球場の構造も、その怪力には無縁だった。右中間はフェンスが屈折して中堅より7メートル以上遠く、約126メートルある。そのはるか上空を飛び、約136メートルを計測した。ただ、右翼場外の海に飛び込む名物の「スプラッシュ・ヒット」には届かず「打った瞬間にいくかなと思ったが残念。またチャンスがあれば頑張りたい」と苦笑いした。

 五回は中前へ打ち返し、七回無死三塁では外寄りの直球を左翼線に落として適時二塁打。三塁打が出ればサイクル安打だった九回の打席は二ゴロに終わったが、12本塁打はナ・リーグトップで、打率・361は両リーグ1位となった。

 この日は、米スタンフォード大の佐々木麟太郎が観戦。試合前練習中に、ロバーツ監督と談笑する場面もあった花巻東高の後輩とは、この日の対面こそなかったが、日ごろから連絡を取り合っているという。「本人がいろんな選手の打撃練習を見て勉強したいと言っていた。『見たら勉強になるんじゃないの』というやりとりはしていた」と語り、バットでも先輩としての貫禄を示した。

 腰の張りの状態は「まだ100%ではない。(12日の欠場は)僕は出るつもりだったが大事を取った。いい結果につながっていると思う」と前向き。「毎年毎年、一打席一打席、進歩していきたい」と力強く話した。

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