大谷翔平夫妻の提案で実現 心臓手術乗り越えたリー君の始球式「奥さんとどうですかと言われたんですけど」「本人(真美子夫人)と話をして」

 「ドジャース2-7レッズ」(16日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は「2番・DH」で先発出場。初回の第1打席で四球による出塁後、今季11個目の盗塁をマークしたが、2打数無安打と4戦ぶりのノーヒットに終わり、九回の第4打席では代打を送られて途中交代した。

 試合後、大谷の口から意外な事実が明かされた。「もともと球団からは奥さん(真美子夫人)とどうですかと言われていたんですけど、光栄なことですけど、本人と話をして。野球好きな子供だったり、なかなか試合を見にこれない子供だったりの方がいいんじゃないかなということで。決めました」

 試合前には心臓病の手術を受け、リトルリーグでプレーする13歳のアルバート・リー君が始球式に登板。大谷は捕手役を務めた。これも大谷夫妻が相談して実現したものだった。

 「難しい状況の中でも野球を好きになってくれたら嬉しいですし」と大谷。「できれば勝ちたかったですけど、いい思い出になってくれたらいいなと思います」と悔しさをにじませながらも背中を押す思いを明かした。

 リー君は試合前に交流の場を持てたことで驚きの表情。大谷も「ファーストピッチの準備はできてる?」と優しく語りかけ、サイン入りユニホームやボールなどのグッズをプレゼント。リー君も「何が起こったのか信じられない」と感激した様子だった。

 リー君は生後3日で心臓病と診断され、同13日目に心臓手術を受けた。以降も2度の心臓手術と、腹部の手術も受けていた。それでも医療スタッフや家族、友人のサポートを受けながら今月、無事に中学校を卒業。所属するリトルリーグのチームではスラッガーとして活躍しているという。

 この日は「Shohei Ohtani Bobblehead Night」として開催され、大谷のボブルヘッド人形が先着4万人にプレゼントされた。うち1700個はレアなビジターユニ着用の人形。試合開始3時間前からドジャースタジアムの外周には長蛇の列ができ、観衆は今季MLB最多となる5万3527人を動員した。

 大谷は「素晴らしい風景でしたし、選手冥利に尽きるというか。素晴らしい瞬間だったと思います」と語った。

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