大谷翔平のドジャース、ニューヨークの空港で約8時間機内缶詰め状態 LA到着は翌朝7時半 一夜明けの試合で完敗も指揮官「言い訳にはできない」

 「ドジャース1-4ロッキーズ」(5月31日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。直近13試合で6度目のノーヒットで打率を・326とした。この日は大谷とともにビッグ3を形成する1番ベッツ、3番フリーマンもそろって無安打。シーズン59試合目で初となるMVPトリオのフル出場ノーヒットの珍事で連勝は3でストップ。ロバーツ監督の52歳の誕生日を勝利で飾ることはできなかった。

 ドジャース打線はロッキーズの先発ハドソンに七回まで散発3安打、二塁さえ踏めずに完敗。試合後に明らかになったのは前カード、敵地ニューヨークでのトラブルだった。

 28日のダブルヘッダーを含む3連戦に全勝したドジャース一行は意気揚々と本拠地ロサンゼルスに帰るチャーター機に乗り込んだところまではよかったが、そこから苦難の連続だった。

 球団関係者によると、雷雨のため、運航を見合わせた後、機体に問題が発生。さらには機長の調整にも時間を要し、機内で約8時間を過ごしたという。「こんな経験は初めてだ」と話す前代未聞の事態に陥り、ロサンゼルスに到着したのは日付が変わった30日午前7時半。幸い、その日は休養日だったが、睡眠時間など、生活のリズムが大きく崩れたことは容易に想像できた。

 連勝が止まった試合後の会見でロバーツ監督は「滑走路で問題が起こったことで出発がかなり遅れた。(昨日は)短い休養になってしまったが、それを言い訳にはできない」ときっぱり。しかし、三回の守備で中堅パヘスがゴロ打球を後逸して失点するなど、集中力を欠くプレーもあり、悔やまれる敗戦となった。

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