大谷翔平 メジャー通算100盗塁達成 日本人選手3人目の快挙 左太もも裏打撲の不安払拭
「ドジャース4-1ロッキーズ」(1日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手(29)は1日(日本時間2日)、本拠地でのロッキーズ戦に「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打。打撲した左太もも裏の不安を払拭するアグレッシブな走塁を披露し、日本選手3人目となるメジャー通算100盗塁を達成した。
積極果敢。最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。1点リードの三回。四球で出塁した大谷が次打者フリーマンの初球で二盗を成功させた。シーズン14個目の盗塁でメジャー通算100盗塁。日本選手ではイチロー、松井稼頭央に続いて3人目となる大台到達だった。
泥がついた左膝。なおも攻撃の手は緩めない。カウント2-1から三塁を狙うべく、スタートを切ったところまではよかったが、わずかにタイミングが速かった。マウンド上の投手が即座に反応し、二、三塁間に挟まれて憤死。今季初の盗塁死が記録された。
1点を争う展開の中での走塁ミス。しかし、試合後の指揮官は大谷を責めなかった。「傾向があると思っていたが、うまくいかなかった」。この日の盗塁は相手投手のデータを分析した結果のチーム全体の戦略だったことを強調しながら「試合では起こり得ること。ショウヘイはずっと素晴らしい走塁をしているし、あれは計算済みのリスク。問題ない」と言い切った。
七回の打席では時速182キロの打球を中前へ運んだ後、後続の中堅フェンス手前の飛球で二塁に進んだ。5月16日の試合でけん制球を左太もも裏に受け、打撲状態で出場し続けてきた大谷。この日、披露したアグレッシブな走塁は患部の全快を意味していた。