大谷翔平の元通訳、水原一平被告「ギルティ」 26億円の銀行詐欺など2つの罪を認める 「被害者Aのために働いていました」とも証言

 ドジャースの大谷翔平選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正送金した銀行詐欺と税金の虚偽申告で訴追されている元通訳、水原一平被告(39)が4日(日本時間5日)、ロサンゼルス郊外にあるサンタ・アナ連邦裁判所で行われた罪状認否で2つの罪に対して有罪答弁を行った。判決は10月25日(同10月26日)に下される。

 5月14日に続く3度目の出廷。水原被告は前回と同じ黒スーツだったが、白いシャツには襟がなく、カジュアルな服装だった。

 証言台に立った同被告は裁判官の質問に「イエッサー」、「ノーサー」と機械的に返答。21年から約3年の間に大谷の銀行口座から自身の違法賭博などのために計1597万5010ドル(約24億7613万3000円)以上を送金した罪に関しては、右隣に立つフリードマン弁護士の手元をちらりと見た後、「私は被害者Aのために働いていました。彼の銀行口座にアクセスできました。私はギャンブルで多額の借金を抱えており、彼の銀行口座から電信送金しました」と証言。無表情のまま、大谷を「被害者A」と呼んだ。

 さらには22年の確定申告において違法賭博で得たと思わる410万ドル(約6億3500万円)を申告しなかった罪には「私は申告しませんでした」と説明。この時も正面に位置する裁判官を真っすぐに見据えて小さな声で答えた。

 自身の罪を説明した後、裁判官からそれぞれの罪に対して「ギルティ?ノットギルティ?(有罪ですか?無罪ですか?)」と問われ、いずれも「ギルティ(有罪)」と即答した。

 閉廷後に裁判所を出たところで日米メディア約50人に囲まれ、矢継ぎ早に質問が浴びたが、前回同様、無言を貫き、前を見据えて歩き続けた。フリードマン弁護士は「コメントはしません」とだけ発し、多くを語ろうとしなかった。

 判決は10月25日(同10月26日)。ワールドシリーズ開幕2日前に水原被告の量刑が言い渡される。

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