水原一平被告 うつろな目が際立つ カジュアルな服装で無言貫く 証言台では機械的に「イエッサー」「ノーサー」

 ドジャース・大谷翔平選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正送金した銀行詐欺と税金の虚偽申告で訴追されている元通訳、水原一平被告(39)が4日(日本時間5日)、ロサンゼルス郊外にあるサンタ・アナ連邦裁判所で行われた罪状認否で2つの罪に対して有罪答弁を行った。終了後には報道陣約50人に囲まれる事態となった中、うつろな目が際立った。

 5月14日に続く3度目の出廷。水原被告は前回と同じ黒スーツだったが、白いシャツには襟がなく、カジュアルな服装だった。期間中にはヒゲを蓄えていたが、この日はさっぱり。だが約3カ月前、ドジャースとパドレスの韓国開幕戦で見せていた表情とは別人だ。

 目はうつろな状態で、報道陣に囲まれながら裁判所の外を歩いた際、問いかけには無言を貫いた。証言台に立った同被告は裁判官の質問に「イエッサー」、「ノーサー」と機械的に返答。21年から約3年の間に大谷の銀行口座から自身の違法賭博などのために計1597万5010ドル(約24億7613万3000円)以上を送金した罪に関しては、右隣に立つフリードマン弁護士の手元をちらりと見た後、「私は被害者Aのために働いていました。彼の銀行口座にアクセスできました。私はギャンブルで多額の借金を抱えており、彼の銀行口座から電信送金しました」と証言。無表情のまま、大谷を「被害者A」と呼んだ。

 税金の虚偽申告も含め、自身の罪を説明した後、裁判官からそれぞれの罪に対して「ギルティ?ノットギルティ?(有罪ですか?無罪ですか?)」と問われ、いずれも「ギルティ(有罪)」と即答した。

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