山本由伸がキレッキレ!ヤンキース相手に自己最速連発&スタントンのバットも粉砕 7回2安打無失点&打者12人連続アウトの快投

 「ヤンキース1-2ドジャース」(7日、ニューヨーク)

 先発したドジャースの山本由伸投手が敵地・ヤンキースタジアムでキレッキレの投球を見せた。メジャー移籍後最多となる106球の熱投で7回2安打無失点。7勝目の権利は逃したが、ブーイングを浴びせた敵地ファンを黙らせる快投だ。

 初回、2死からジャッジに二塁打を浴びるも続くスタントンを空振り三振に仕留めた山本。二回はK・ヘルナンデスの失策から一、三塁とピンチを招いたが、トレビノを空振り三振に仕留めた。

 ヤンキースファンの強烈なブーイングに奮起したのか、初回にはメジャー移籍後自己最速となる98・2マイル(158キロ)を計測。ストレートで押し込み、変化球で打ち取る配球で三回以降は圧巻投球を見せた。

 上位打線の対戦となった三回は連続三振を奪って2死にこぎつけ、ジャッジを詰まらせての遊ゴロに打ち取った。四回は先頭・スタントンの初球に自己最速を更新する98・4マイル(158・4キロ)を投げ込み、最後はバットを粉砕。2イニング連続の三者凡退で、奪三振数は6個を数えた。

 味方打線の援護が無い中、五回先頭のラメーヒューを素早く追い込み直球で押し込んでの右飛。後続も連続して内野ゴロに打ち取り、打者10人連続アウトの離れ業を見せた。六回もあっさりと1、2番を打ち取り、大歓声の中でジャッジを迎えた。ボールが先行する中、この試合初めての四球を与えて連続アウトは12人でストップ。それでもスタントンを力のあるストレートで押し込んで追い込み、最後は高めの155キロで空振り三振に仕留めて雄たけびをあげた。

 続投した七回は1死から四球を与えたが、続くラメーヒューを併殺打に打ち取り、メジャー移籍後自己最多となる106球の快投劇。強力ヤンキース打線を7回2安打無失点に抑えた。直後にベンチでガッツポーズを繰り出し、戻ってきた山本を力強くハグしたロバーツ監督は「ドジャースに来てから一番の投球だった」と称賛を惜しまなかった。

 試合は延長十一回にT・ヘルナンデスの2点二塁打で先制し、その裏をラミレスが1失点に抑えて逃げ切り。ヤンキースの連勝を止める価値ある1勝となり、山本の好投も報われた形だ。

 会見では「試合中の雰囲気も素晴らしかったですし、すごくよかったです」と伝統あるヤンキースタジアムでの快投を振り返った。自己最速を連発したことには「しっかりと体重が乗ったいいボールが投げられた」と明かし、登板を重ねるごとに調整がうまくいっている現状を吐露した。

 次回に向けて「いいパフォーマンスができたので、いいところをしっかりキープして投げていけたらなと思います」と力を込めた。

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