「ヤンキース－ドジャース」（８日、ニューヨーク）

　ドジャースの大谷翔平選手が「２番・指名打者」で出場することが発表された。今季最初で最後のヤンキース３連戦の第２戦。メジャー最多２１本塁打のアーロン・ジャッジ外野手は「３番・右翼」で出場する。

　大谷は前日、７日の同カードで５打数無安打。敵地ファンのブーイングを受けながら打席に立って、両軍無得点の五回２死一、二塁と十回２死一、二塁の得点機に凡退するなど、４戦ぶりのノーヒット。７回無失点の山本を援護できなかった。

　ここまで６２試合に出場し、打率・３１２（ナ・リーグ４位タイ）、１５本塁打（同２位タイ）、４０打点（同８位タイ）、１４盗塁（同８位タイ）、ＯＰＳ・９５５（同２位）と好成績を残しているが、直近１５戦は打率・１９０（６３打数１２安打）、２本塁打、７打点、ＯＰＳ・５７２と精彩を欠いている。“ミスター・ジューン（６月男）”とも呼ばれているが、今季は６月６試合の打率が・１９２（２６打数５安打）と本来の力を出し切れていない。変則左腕のコルテスから３戦ぶり１６号を復調のきっかけにしたい。

　ロバーツ監督は前日の試合後、大谷を沈黙させたヤンキース４投手を「高低をうまく使って目線を変えさせていた。翻ろうしていた」と称えながら、紙一重のスイングだった八回の左飛を「（中継ぎ左腕の）ファーガソンのボールを打ち損じたね。あのスイングはよかったと思う。あと２試合ある。大丈夫だと思う」と前向きに話した。

　両軍合わせて５人のＭＶＰ受賞選手が豪華競演する同カード。ドジャースには大谷（２１、２３年）、ベッツ（１８年）、フリーマン（２０年）の３選手、ヤンキースは現在、メジャー最多２１本塁打＆５４打点のジャッジ（２２年）、スタントン（１７年）の５選手がスタメンに名を連ねた。

　ＭＬＢ最高勝率のヤンキースは前日の延長戦に敗れて、連勝は８でストップ。６日の試合で左前腕を痛めて途中交代したソトは欠場した前日に続き、この日もスタメンを外れた。２番を指定席にここまで打率・３１８、１７本塁打、５３打点、ＯＰＳ１・０２７と好成績を残しており、チームにとっても痛い負傷となっている。

▽ドジャースのラインアップ　

１番・遊撃　ベッツ　　　　　　打率・３１２　１０本塁打　３５点　ＯＰＳ・９２４

２番・ＤＨ　大谷　　　　　　　打率・３１２　１５本塁打　４０打点　ＯＰＳ・９５５

３番・一塁　フリーマン　　　　打率・２９１　８本塁打　３８打点　ＯＰＳ・８８０

４番・捕手　スミス　　　　　　打率・２９１　９本塁打　３８打点　ＯＰＳ・８５６

５番・右翼　Ｔ・ヘルナンデス　打率・２５８　１３本塁打　４１打点　ＯＰＳ・８０２

６番・中堅　パヘス　　　　　　打率・２５９　６本塁打　１８打点　ＯＰＳ・７１４

７番・二塁　ロハス　　　　　　打率・２８７　２本塁打　１２打点　ＯＰＳ・７９０

８番・三塁　Ｋ・ヘルナンデス　打率・２０３　３本塁打　１０打点　ＯＰＳ・５６０

９番・左翼　テイラー　　　　　打率・０９５　０本塁打　８打点　ＯＰＳ・３０５

　　　投手　ストーン　　　　　６勝２敗　防御率２・９０

▽ヤンキースのラインアップ

１番・遊撃　ボルピー　　　打率・２８６　６本塁打　２５打点　ＯＰＳ・７８８

２番・左翼　バードゥーゴ　打率・２５３　８本塁打　３４打点　ＯＰＳ・７３４

３番・右翼　ジャッジ　　　　打率・２９４　２１本塁打　５５打点　ＯＰＳ１・０９１

４番・ＤＨ　スタントン　　　打率・２３４　１５本塁打　３６打点　ＯＰＳ・７７６

５番・一塁　リゾ　　　　　　打率・２２８　７本塁打　２５打点　ＯＰＳ・６３３

６番・二塁　トーレス　　　　打率・２２９　５本塁打　２１打点　ＯＰＳ・６４５

７番・三塁　ラメイヒュー　　打率・１５４　０本塁打　０打点　ＯＰＳ・４６７

８番・捕手　ウェルズ　　　　打率・１９６　１本塁打　６打点　ＯＰＳ・５７８

９番・中堅　グリシャム　　　打率・０８７　２本塁打　６打点　ＯＰＳ・４３５

　　　投手　コルテス　　　　３勝４敗　防御率３・４６