大谷翔平 一時勝ち越し適時打&2得点でド軍の大勝劇に貢献 NYファン愕然 今季最多観衆も八回にスタンドガラガラ 敵地でフレディコールの珍事
「ヤンキース3-11ドジャース」(8日、ニューヨーク)
ドジャースの大谷翔平選手は「2番・DH」で先発出場し、三回の第2打席で12打席ぶりの安打となる一時勝ち越しのタイムリーを放つなど5打席に立ち、4打数1安打1打点、1四球、2得点。チームは2桁得点の猛攻でヤンキースに連勝した。
この日は、エンゼルス時代に変則投球で思わず苦笑いを浮かべていた左腕・コルテスとの対戦。初回の第1打席では外角変化球に空振り三振に倒れ、今季ワースト記録を更新する11打席連続ノーヒットとなってしまったが、すぐさま修正した。
1-1の三回1死一、三塁で迎えた第2打席。追い込まれながらも外角直球をうまくコンタクトした。見逃せばボール球だったが、きれいに流し打って左前にクリーンヒット。久々の快音に一塁塁上では白い歯をこぼした。
直後にジャッジが22号アーチを放って試合を振り出しに戻されたが、五回にK・ヘルナンデスのソロで再び勝ち越しに成功。六回には先制アーチを放っていたT・ヘルナンデスの内野ゴロ間に追加点を奪い、ヤンキースを突き放した。
大谷は六回の第3打席で三飛に倒れたが、2球目にはミスショットとなったがフルスイングでのファウルとなるなど、復調への兆しは見せた。第4打席は内角高めの直球にやや詰まったものの、二塁・トーレスの失策を誘って好機を拡大した。
その後、1死満塁からT・ヘルナンデスがダメ押しのグランドスラム。大谷に並ぶ15号で1試合6打点の大暴れだ。ここ4試合で11打点と乗りに乗っているミスター・シードが、チームの3連勝へ打線をけん引した。九回の第5打席ではストレートの四球を選び、フリーマンの左中間二塁打で一塁から一気に生還。2桁10点目のホームを踏んだ。
投げてもストーンが六回途中2失点とゲームを作り、チームトップの7勝目。ベシアがイニングをまたぐ好リリーフを見せた。ヤンキースタジアムには前日の記録を更新する今季最多4万8274人のファンが詰めかけたが、八回裏が始まる前にはほとんどが帰路につきスタンドはガラガラとなった。
九回にフリーマンが2点二塁打を放った際には、「フレディコール」が響き渡るなど異様な珍光景に。最後は野手のカブレラがマウンドに上がった。ニューヨークのファンも白旗をあげる大勝劇で3連勝。再び貯金を「16」とし、ナ・リーグ西地区で2位に8・5ゲーム差をつけて独走状態となっている。