大谷翔平 2戦連発17号も逆転負け 八回にはMVPトリオが3連続K食らう 15得点大勝からまさかの沈黙 新戦力ビジオの失策響く

 「ドジャース2-3レンジャーズ」(12日、ロサンゼルス)

 大谷翔平選手は2番・DHで先発出場し、初回1死の第1打席で右中間へ2試合連発となる17号ソロを放った。しかしチームは九回に反撃するも逆転負けを喫した。

 まるで前日のVTRを見ているかのような打球だった。初回1死、フルカウントから甘く浮いた変化球を完璧に捉えると、打球は右中間スタンドに突き刺さった。2試合連発の17号ソロ。ベンチではチームメートと「イェーイ!」と満面の笑みで喜びを分かち合う珍しいシーンもあった。

 第2打席は痛烈なライナーを右翼へ放つも、相手のジャンピングキャッチに阻まれた。第3打席は中飛に倒れたが、甘い球をミスショット。それでも振り抜いた打球は内野フライかと思われたが、長い滞空時間で最後はセンターがキャッチ。タイミングも完璧に合っていただけに、紙一重の打球だった。

 八回の第4打席は2球目の外角ストレートをストライクと判定される厳しい判定。思わず打席を外してメンタルを整えたが、最後は低めの変化球にバットが空を切った。最終的に4打数1安打1打点だったが、ロバーツ監督も前日に状態に関して太鼓判を押していたように、上昇気流へ乗った予感を漂わせる。

 だがチームは大谷の本塁打以降、沈黙してしまった。五回には新加入・ビジオの失策から一、二塁とピンチを広げ、先発のビューラーがシーガーに逆転3ランを被弾してしまった。前日の初戦ではビジョンで帰還を祝福されていた元ドジャーの一撃に、本拠地はシーンと静まりかえった。そして空気が一気に重くなってしまった。九回にヘイワードの適時二塁打で反撃するも、パヘズの暴走でゲームに終止符が打たれた。

 レンジャーズのリリーフ陣に抑え込まれ、八回にはベッツ、大谷、フリーマンが3者連続三振に仕留められるなど反撃の糸口すらつかめず。前日の今季最多15得点の爆発がウソのように中盤は沈黙してしまったドジャース打線。今季最多の貯金「17」へ持って行くことはできなかった。

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