大谷翔平 走者一掃!今季初満塁で一撃 4戦連続マルチ&打点、代役1番で絶好調

 「ロッキーズ7-6ドジャース」(19日、デンバー)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は19日(日本時間20日)、ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、二回に満塁での今季初安打となる走者一掃の3点二塁打を放った。2安打3打点で、4戦連続のマルチ安打&打点を記録。しかし、チームは投手陣が踏ん張れずに今季3度目のサヨナラ負けを喫した。

 0-3の二回2死満塁。大谷が真ん中高めの直球をコンパクトに捉えた。鋭い打球が左中間を転がる間に3人が生還。今季は4打数無安打だった満塁での初安打が、走者一掃の同点二塁打となった。「結果的に全員をかえすことができたので、いい打席だった」と納得顔。六回にはカーブを右前にはじき返し、ここ6試合で5度目の複数安打となった。

 6月に入って復調したきっかけは打席に入った時にバットを用いて、左足の位置を定めるルーティンを始めたから。本塁ベースの斜辺延長線上の地面にバットを置き、左足の位置を確認。常に軸足を同じ場所で構えられるようにした。「球場によってラインの太さが違ったりするので、多少ずれたりしないように。動く前の段階が一番大事」と、細心の準備を口にした。

 ただ、同点の八回2死一、二塁は3球目のスライダーに手が出ず、見逃し三振に倒れた。「ファウルでも何でもいいので、当てることが最優先だった」。九回にサヨナラ負けを喫しただけに、表情には後悔がにじんだ。

 チームは山本に続き、不動の1番だったベッツも17日に死球骨折で負傷者リスト入りした。「リーダー的存在の選手。なかなか簡単に埋まる穴ではないが、何とかカバーしたいという思いはみんな持っている」と仲間をけん引していく意気込みを口にした。

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