大谷翔平“確信”22号古巣撃ち 直近6戦で5発 6戦連続安打で首位打者返り咲き 三冠王も視野

 5回、先制の22号2ランを放つ大谷(提供・共同通信社)
 5回、先制の22号2ランを放ち打球の行方を追う大谷(共同)
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 「ドジャース2-3エンゼルス」(21日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)が、昨季まで所属した古巣エンゼルスとの初対戦で2試合連続となる22号2ランを放つなど2打数2安打2打点。チームは逆転負けを喫したが、6試合連続安打で首位打者に返り咲き。直近6戦5発の量産態勢でキングの座も堅守し、三冠王に向けて好位置につけた。

 かつての相棒は本塁の後ろで肩を落とし、マウンド上の元同僚は打球の行方を見ようともしなかった。飛距離139メートル。「打った瞬間入ると思った」。大谷が確信歩きで見届けた一撃に5万1841人が酔いしれた。

 昨季まで6年間プレーした古巣との初の「フリーウェイ・シリーズ」。試合前のウオームアップ中には背番号17の元にモニアックやアデルら若い選手たちが次々と駆け寄ってきた。熱い抱擁。笑顔で旧交を温めた。

 五回。真ん中148キロを振り抜いた。直近6戦5発。「最近は打つべくして打てている」。6月8本目。4、5月にもそれぞれ7本打っているが、「感覚的には4月、5月より全然いいんじゃないかと思います」と言い切る。

 明確な理由もある。「まず構えが安定しているのと、しっかりストライクゾーンを把握できていることじゃないかと。結果的にそれが甘い球をヒッティングすることにつながっているのかなと思います」。打席に入る際にバットを地面に置いて立ち位置を図るルーティンも奏功している。

 敵軍捕手オハピーは「軽く振っているように見える。もうあの角度で見るのは嫌だよ」と大谷の破壊力を表現。開幕から大谷の好不調の波を見てきたロバーツ監督は「今までで一番の絶好調なのは間違いないと思う」と言い切った。

 5月26日以来、約1カ月ぶりに首位打者の座を奪い返した。56打点はリーグトップと8差の3位。再び、三冠王の夢が膨らみ始めた。

 チームは逆転負けを喫したが、それでも貯金16。2位パドレスに8ゲーム差をつけて地区首位を独走している。昨季まで借金に苦しみ続けたチームとは異なる状況。「大きく違ってくるのは後半戦から。まずはそこまで自分たちの野球ができれば、その先は僕にとって経験したことのないところなので楽しみにしたい」。まもなくシーズン折り返し。大谷が早くもポストシーズンへの思いを口にした。

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