大谷翔平、2戦ぶり27号逆転2ランで通算500打点達成 132メートル豪快弾 「日本の日」に3安打大暴れ 直近14戦10発でキング独走

 「ドジャース-ダイヤモンドバックス」(2日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、1点ビハインドの七回無死一塁の打席で2戦ぶり27号逆転2ランを放ち、通算501打点をマーク。日本選手3人目の通算500打点を達成するとともに飛距離132メートルの豪快弾で直近14戦10発とし、2位オズナ(ブレーブス)に6差をつけて独走している。通算500打点は日本選手ではイチロー(780)、松井秀(760)に続いて3人目。

 休養日明け、6月22日以来、10日ぶりのホームゲーム。日本文化を紹介する球団恒例イベント「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」が開催された試合で快音を響かせ、地元ファンを熱狂させた。

 大谷は初回に左翼線二塁打で出塁。2死から4番T・ヘルナンデスの右翼線二塁打で先制のホームを踏んだ。

 三回の打席は痛いアクシデントに見舞われた。カウント1-2からカットボールを打ったがファウルボールが自身の右足つま先を直撃。大声を上げ、バットを放り投げるほどの激痛で顔をしかめた。ベンチからロバーツ監督やトレーナーらが飛び出し、その場で走って足の状態を確認した。プレーを続行したが、カウント2-2から内角高め直球に空振り三振を喫した際には踏ん張り切れずに右足を浮かせるほど。ベンチの階段を下りる足の運びもぎこちなかった。

 同点の五回はカウント2-1から内角高め、ボール気味のカットボールを詰まらせながらも中前へ運んで5戦ぶり32度目のマルチ安打を達成した。

 大谷は前日まで82試合に出場し、5部門(打率、本塁打、得点、長打率、OPS)でナ・リーグ1位をマーク。打点は63に伸ばし、トップとの差を5に縮めた。

 試合前には来季の投手復帰を見据え、フィールドでキャッチボールを行い、70球を投げた。また、来年7月にニューヨーク州クーパーズタウンにある米国野球殿堂博物館で開催される展示会「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」の記者会見に同僚の山本由伸投手らと出席。展示品として日米の記録や功績を刻んだバットを寄贈し、「新しく日本生まれの選手たちの展示会がクーパーズタウンで開かれるということで非常にうれしく思っています。その中で自分のバットも含めて多くの展示品が展示されるのをすごく自分自身もうれしく、日本の野球界にとっても大きなことだと思います」と話した。

 米大リーグ機構(MLB)はこの日、オールスターゲームのファン投票最終投票の途中経過を発表。ナ・リーグ指名打者部門の大谷は得票率を前日の61%から65%に上げ、シュワバー(フィリーズ)との差をさらに広げた。

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