NPB最速166キロ元巨人守護神、2度の戦力外乗り越えてMLBで奮投「巨人ファンの声援を忘れない」厳しい生き残り競争も「モンダイナイ!」

 巨人の守護神として活躍し、時速166キロのNPB最速記録を持つダイヤモンドバックスのチアゴ・ビエイラ投手が2度の戦力外通告を乗り越えて新天地で奮投している。3日(日本時間4日)のドジャース戦では九回を無安打無失点に抑え、3登板連続で無失点とした。

 巨人には20年から22年まで在籍。来日2年目にはクローザーとして19セーブをマークするなど、3シーズンで通算92試合に登板した。

 一番の思い出を問えば、「2020年ですね。オールスターにも出させてもらったし、NPB最速記録もつくった。本当に特別なシーズンでした。巨人ファンの声援は忘れられないですね。ファンのことは本当に大好きでした」と懐かしむ。好物は「ヤキニク、ミソスープ、ナットウ、ラーメン、どれもおいしかったね」とうれしそうに話した。

 オフはノースカロライナ州シャーロットにある施設で投球フォームの改良に着手。ヤンキースやホワイトソックスなどで4度の2桁勝利を挙げたホセ・コントレラスに勧められたプログラムに取り組み、充実した時間を過ごし、万全の状態でキャンプに臨むことができたという。

 ブルワーズの一員として開幕を迎えたが、16登板で防御率5・64と振るわず、5月20日に戦力外扱い。トレードでオリオールズへ移籍したが、最初の登板となった5月27日のレッドソックス戦で1安打4四球3失点。1死も奪うことができず強制降板。6日後に2度目の戦力外通告を受けた。

 「こうなるとは予測していなかった。というのも自分の中では過去にないほど最高のオフを過ごすことができましたから。正直、(2度の戦力外は)驚いている。でも、自分ではどうしようもないことはよくあること。大切なのはシーズンをどう終えるか。ネバーギブアップですよ」

 ダイヤモンドバックスへの移籍は6月6日。ここまで7試合に登板し、防御率3・18。3日のドジャース戦は8点リードの九回のマウンドを託され、2死から四球を出しながら無失点で締めた。「楽しんで投げられた」。最速99・4マイル(約160キロ)。剛腕は健在だ。

 メジャー生き残りを懸けた厳しい戦い。「人生は旅のようなもの。良いことも悪いことも旅の一部として楽しもうとしている。モンダイナイ!」。ブラジル生まれの31歳が人懐っこい笑顔で言った。

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