大谷 松井稼頭央超え日本選手歴代単独2位の通算103盗塁 3三振&首位打者陥落も ロバーツ監督「投打で圧倒された」

 1回、三盗を決めるドジャース・大谷(共同)
 1回、三盗を決めた大谷(共同)
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 「ドジャース3-9ダイヤモンドバックス」(4日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)は本拠地でのダイヤモンドバックス戦で3打数無安打、3三振と沈黙した。5日が30歳の誕生日で、現地ではこの日が20代最後の試合だったが、3試合ぶりの無安打で打率を下げ、11日ぶりに首位打者から陥落した。四球で出塁した初回には今季17個目の盗塁を決め、日本選手では歴代単独2位となる通算103盗塁とした。

 20代最後の日は不完全燃焼に終わった。2点を先制された直後の初回。四球で出塁した大谷は2番T・ヘルナンデスの右前打で二塁に進むと、2死から三盗を成功させた。

 6月17日のロッキーズ戦以来14試合ぶり、17個目の盗塁。通算103盗塁とし、並んでいた松井稼頭央を抜いて日本選手単独2位に浮上した。積極的な足攻めに本拠地も沸いたが、チームに欲しいあと1本が出ない。5番ヘイワードが遊ゴロに倒れ、反撃機を逸した。

 ド軍は先発ナックが三回に2ラン被弾で4点ビハインド。打線は四回に3点を奪って1点差に詰め寄ったが、なおも2死二塁の場面で大谷が見逃し三振に倒れる。ブルペン陣も踏ん張り切れず、次々と追加点を許し、ロバーツ監督は「投打で圧倒された」とぶ然。直近5戦43失点。そのうち4試合で先発陣がKOされる状況を「ひどい」と厳しい言葉で表現した。

 大谷も三回以降の3打席ですべて三振を記録した。6月30日のジャイアンツ戦以来となる1試合3三振。チケット完売5万2320人で埋まった本拠地のスタンドから何度もため息が漏れた。打率を・316に落とし、11日ぶりに首位打者の座を明け渡した。

 現地5日に30歳を迎える。新天地で迎えた今季もここまで圧倒的な存在感を見せ、年間ペースに換算すると49本塁打、31盗塁。打率も含めて「トリプルスリー」も十分に狙える。6日からはブリュワーズとの3連戦。自身を祝うバースデー弾で弾みをつける。

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