大谷翔平 見えた!トリプルスリー 二盗&三盗決めた 史上6人目「40-40」へ膨らむ期待

 「ドジャース2-9ブルワーズ」(7日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)がブルワーズ戦で三回に二盗と三盗を成功させ、2年連続3度目の20盗塁に到達した。28本塁打と合わせ、今季メジャー初の「20-20」を達成した。年間ペースは自己最多の22年26盗塁を上回る35盗塁。打率3割(・314)と年間30本塁打を合わせたトリプルスリー、さらにはメジャー史上6人目となる「40-40」への期待が膨らんでいる。

 足技が光った。両軍無得点の三回。チーム初安打となる中前打で出塁した大谷が3番フリーマンの打席で二盗を決めると、続くT・ヘルナンデスの打席で三盗。捕手が送球を諦めるほど、完璧なスタートで12年目のベテラン左腕、カイケルに重圧をかけた。

 大谷は2番スミスの打席で一度は二盗を成功させたが、球審は打席内でバランスを崩した打者が捕手の二塁送球を妨げたと判断。その直後に2つの盗塁で一気に三塁まで進み、本拠地に渦巻いたブーイングを歓声に変えた。

 昨年9月に受けた右肘手術のリハビリのため、打者専念のシーズン。2月のキャンプでは走力強化に取り組んだ。16日に開催されるオールスターゲームではファン投票により、ナ・リーグの指名打者に選出。この日発表された選手間投票の結果でも646票を獲得し、打点トップのオズナ(ブレーブス)に283票差をつけて圧勝。走塁がプラス材料になったことは間違いない。

 前半戦最後のホームゲーム。試合後のフィールドで選手たちが家族との時間を楽しんだ。大谷も真美子夫人と並んで愛犬のデコピンを散歩させたり、他選手の家族と交流したりするなど、リラックスした表情を見せた。

 この日の2盗塁で年間35盗塁ペース。打率は4月6日以降、3割をキープし、リーグ独走状態の本塁打は30本まで2本に迫っている。日本選手初のトリプルスリー、さらには、史上6人目の「40-40」の達成へ。大谷への期待は膨らむばかりだ。

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