大谷翔平、意地の2安打&4戦連続盗塁 MLB最強球団に連敗 先発陣大量失点止まらず3連敗
「フィリーズ4-3ドジャース」(10日、フィラデルフィア)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打1打点、1盗塁だった。五回に同点適時打を放つなど、勝利への意地を見せたが、チームは惜敗し、3連敗を喫した。あと1本に迫っているメジャー通算200号はあす以降に持ち越された。
日本選手初の通算200号にあと1本に迫り、2試合で足踏みしている大谷。この日は初回の打席で左腕サンチェスの初球、内寄り151キロツーシームを右前へ運んだ。連続安打試合を4に伸ばすと、2死から二盗に成功。シーズン22個目の盗塁で自己最長を更新する4試合連続とした。2点を追う三回の打席はフルカウントから内角ボール気味の153キロツーシームを打って遊ゴロだった。
勝利への執念を見せたのは、1ビハインドの五回1死一、三塁の好機だ。初球ファウルの後、内角低めのボール気味のツーシームを中前へはじき返して三塁走者をホームへ迎え入れた。
しかし、この日は先発ストーンが踏ん張り切れなかった。新人ながらここまでチーム最多の9勝を挙げている右腕は初回に1番シュワバーに先頭打者弾を許すと、二回には1死から連打で二、三塁のピンチを背負って内野ゴロの間に2失点目。大谷の適時打で同点に追いついた直後に勝ち越し点を与える。先頭打者の飛球を中堅パヘスが薄暮のために見失う不運もあったが、試合の流れが変わる失点となった。
ドジャースはこの日の試合前に前日の登板で4回9失点KOで防御率を8・07と悪化させたミラーのマイナー降格を発表。前日にはエース、グラスノーが腰の張りで離脱。先発陣は山本、ビューラーの2投手が6月中旬から負傷者リストに入っており、球宴を目前にして厳しい状況に陥っている。