大谷翔平 球団10年ぶり4試合連続盗塁 一時同点適時打放つも終盤好機で空振り三振、チームは負け
「フィリーズ4-3ドジャース」(10日、フィラデルフィア)
ドジャース・大谷翔平選手(30)は一回、プレーボール直後の初球を右前に運んだ。2死後に鋭いスライディングで二盗を決め、球団では通算480盗塁のクロフォード以来、10年ぶりとなる4試合連続盗塁を記録した。1-2の五回1死一、三塁では左投手の内寄りのシンカーを左中間方向に運ぶ同点適時打。敵地とはいえブーイングと歓声が入り交じった。
ただ、2-4の七回1死一、三塁からは、代わったばかりの左腕ストラームの術中にはまった。2球で追い込まれ、ボール球を挟んだ後、低めのスライダーに空を切る。ヘルメットがずれる程の豪快な空振り三振で、終盤の好機を逸した。
32歳のストラームは「大谷は歴史上でも最高の打者の一人」としびれる対戦を振り返り、レッドソックスなどで通算541本塁打を誇った左打ちのオルティスの姿を重ね合わせたという。「磨いてきた球を信じ抜いて投げた」とほっとした様子だった。