「レッドソックス７－０アスレチックス」（１１日、ボストン）

　レッドソックスの吉田正尚外野手が六回に４号２ランを放った。初回の先制２点タイムリーを含む４打点の大暴れだ。八回の第４打席では右前打を放ち、７月２度目の３安打をマークした。

　六回無死一塁の第３打席。カウント３－１から内角高めのストレートをきれいにとらえた打球は高々と舞い上がって右中間スタンドに飛び込んだ。本拠地は大歓声に包まれ、５日・ヤンキース戦で九回２死から劇的な同点アーチを放って以来、６試合ぶりの一発。マルチ安打を記録し、好調を維持している。

　初回２死満塁で迎えた第１打席ではメディナの内角球をしっかりと振り抜くと、打球は一、二塁間を破った。一気に２者が生還。やや詰まらされたような形になったが、フルスイングしたことで打球は内野の間を抜けた。

　吉田にとっては２試合ぶりのヒット。前日の試合では４打数無安打２三振と精彩を欠いたが、１日でしっかりと修正した。打点も２試合ぶりとなった。八回の第４打席では詰まりながらもしぶとく右前に落とし、今季３度目の猛打賞。７月に入って２度目の３安打となり、２発１１打点と打撃の状態は確実に上がってきている。

　チームは再び貯金「１０」に戻し、ア・リーグ東地区で２強のオリオールズ、ヤンキースを追走できるか。吉田のバットがカギを握りそうだ。