大谷翔平の決勝打でド軍連敗ストップ!同点の九回に価値あるエンタイトル二塁打「何とか抜けてほしいなという気持ちで」
「タイガース3-4ドジャース」(12日、デトロイト)
ドジャースの大谷翔平選手は1番・DHで先発出場し、同点の九回に決勝の適時二塁打を放ち、チームの連敗ストップに大きく貢献した。
同点の九回、テイラーとバーンズの安打で1死一、三塁の好機を作った。ラックスが内野フライに倒れて2死となり、よりプレッシャーがかかる打席となったが大谷は冷静だった。初球の低めをしっかりと見極め、続く2球目、浮いたストレートを一発で仕留めた。173キロの打球はあっというまに中堅フェンス手前でワンバウンドしバックスクリーンへ。エンタイトルの適時二塁打となり、この試合初めてのリードを呼び込んだ。
試合後、グラウンドインタビューで「本当にヒットで、1得点でいい。何とか打ちたいなと思っていて。抜けるかどうか分からなかったですけど、何とか抜けてほしいなという気持ちで走っていました」と大谷。「連敗中なのでなかなかタフな試合が続いましたし、まず切って良い流れを持ってるのが大事。初戦を取れたのが大きいなと思います」とうなずいだ。無失点でバトンをつないだリリーフ陣についても「1人、1人粘り強く。打線に流れを持ってくるような素晴らしいリリーフ陣だったと思います」と仲間をたたえた。
試合序盤はタイガースバッテリーの徹底的な外角攻めに苦しめられた。初回の第1打席は追い込まれてからの外角シンカーを流し打ったが三ゴロに。第2打席は浮いたボールに狙いを定めるも中飛。第3打席も浮いた変化球をきれいに流し打ったが、相手左翼手のグラブに収まった。
そして第4打席。簡単に2ストライクと追い込まれたが、低めの変化球を見極め、ファウルで粘ってフルカウントまで持ちこんだ。だが最後は外角変化球に空振り三振。我慢ができなかった。
チームは序盤に3点を先行される苦しい展開に。それでもフリーマンのソロなどで1点差に詰め寄ると、七回裏の守備では1イニング2度のチャレンジ成功という奇跡的な珍事もあり、流れがドジャースに傾いた。
直後の八回、大谷凡退後の2死からスミス、フリーマン、T・ヘルナンデスの3連打で試合を振り出しに戻した。そして九回、大谷が放った価値ある決勝打。ドジャースは連敗を4で止め、負の連鎖にくさびを打った。