大谷翔平、伝説の地で日本選手初の米通算200号到達 6戦ぶり29号勝ち越しソロ 2位オズナとの差を3に広げる
「タイガース11-9ドジャース」(13日、デトロイト)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、同点の五回の打席で6戦ぶり29号勝ち越しソロを放ち、日本選手初のメジャー通算200号を達成した。2本差に迫っていた2位オズナ(ブレーブス)との差を3に広げた。初回には快足を生かした三塁打を放っており、シーズン35度目のマルチ安打を記録した。しかし、チームは九回に5点のリードを守り切れず、延長戦に持ち込まれ、延長十回、サヨナラ負けを喫した。
日本選手未踏の記録。大谷はメジャー1年目の18年4月3日のガーディアンズ戦に「8番・指名打者」で出場し、記念の1号を放った。3年目の21年には投打同時出場が解禁され、日本選手最多の46本塁打をマーク。ナ・リーグでも指名打者制が採用された22年からは打席数が激増し、同年5月14日のアスレチックス戦で通算100号に到達。昨季は44本塁打で日本選手初のタイトルを獲得し、メジャー屈指のアーチストに成長した。
タイガースの本拠地コメリカパークは伝説をつくった場所だ。昨年7月28日のダブルヘッダー。第1戦に投打同時出場し、自身初となる完封勝利を挙げると、第2戦には指名打者で出場して2打席連続本塁打。メジャー唯一無二の二刀流選手が離れ業をやってのけた。
昨年9月の右肘手術のため、打者に専念している今季は前日まで92試合に出場し、打率・312(ナ・リーグ2位)、28本塁打(同1位)、67打点(同3位)、22盗塁(同3位タイ)、OPS1・020(同1位)をマーク。トリプルスリーや史上6人目の「40本塁打&40盗塁」、さらには三冠王への期待が高まっている。