大谷翔平、前半最終戦マルチ安打締めも2戦連続サヨナラ負け 地区首位で折り返し 3年ぶり対決の前田健太から遊撃強襲打
「タイガース4-3ドジャース」(14日、デトロイト)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打だった。2戦連続、36度目のマルチ安打で球宴前最後の試合を締めくくった。五回には中継ぎに配置転換された前田健太投手と21年7月22日以来、3年ぶりの対戦で遊撃強襲安打を放った。しかし、チームは九回の1点のリードを守り切れず、サヨナラ負け。ナ・リーグ西地区首位で前半戦を折り返したが、後味の悪い前半最終戦となった。
球宴前最後の試合。前田と3年ぶりの対決が実現したのは3-1の五回の打席だ。ここまで2投手に2打席無安打に抑えられていた大谷は初球、ワンバウンドになるスプリットを見送った後、低めのスプリットを空振り。151キロ直球が外角高めに外れ、カウント2-1。4球目、甘く入ったスプリットを叩くと、時速174キロの低いライナー性の打球は遊撃手の手前で弾んで安打となった。続くスミスの2球目に二盗を試みるも捕手の好送球で左肩にタッチアウト。6月21日のエンゼルス戦以来、3度目の盗塁死を記録した。
1点リードの八回2死の打席では左腕チェイフィンに対し、カウント0-1から151キロ外角高め直球を右前へ運び、2試合連続、36度目のマルチ安打を記録した。
両軍ともにブルペンデーの試合。大谷は初回の打席で右腕ブリスキの初球、外角低め154キロ直球を打って中飛だった。打球速度179キロ、飛距離116メートルの大飛球はフェンス前で失速した。チームはT・ヘルナンデスとパヘスの連続適時打で3点を先制した。3点リードの三回は2番手左腕ホルトンに対し、2ボールからの3球目、内角低めを鋭く振り抜いたが、ライナー性の打球は右翼手のほぼ正面だった。
ドジャースは前日にパイレーツから獲得したリリーフ右腕のハニーウェルが三回無失点の好投。四回以降を4投手でつないだが、1点リードの九回に5番手ラミレスの乱調でサヨナラ負け。最後は拙守による失策で決勝点を許す最悪の結末となった。