大谷翔平 前半戦マルチ締め 三冠あるぞ!盗塁23でトリプルスリーも視野
「タイガース4-3ドジャース」(14日、デトロイト)
ドジャースの大谷翔平選手(30)はデトロイトでのタイガース戦に「1番・指名打者」で出場し、前田から安打を放つなど4打数2安打だった。ナ・リーグで本塁打数がトップ、打率は2位、打点数は3位と三冠王を狙える数字で前半戦を終えて、チームも同西地区で、首位で折り返す形となった。大谷とカブスの今永が選ばれたオールスター戦は16日にアーリントンで開催され、後半戦は19日に始まる。
大谷がメジャー通算200号を放った前日から、2試合連続で36度目となるマルチ安打で前半戦を締めくくった。五回には3年ぶりにタイガースの前田と対戦。36歳のベテラン右腕のスプリットをはじき返すと、ライナー性の打球を遊撃手が捕球できず安打に。八回にも右前打を放ち、打率は・316となった。
前半戦の打率としてはメジャー7年目で自己最高の数字であり、ナ・リーグ2位となっている。さらに29本塁打は同トップ、69打点が同3位で三冠王を狙える位置につけている。さらに75得点、0PS(出塁率+長打率)1・035、長打率・635、56長打、235塁打はそれぞれ同トップの数字だ。
日本選手初となる三冠王だけでなく、同3位の23盗塁で、トリプルスリーも視野に入る状況。移籍1年目から超大型契約にふさわしい活躍だ。ロバーツ監督は「期待通りの才能だ。彼がどんなに素晴らしい人間か、実際に接して理解できた。常に幸せそうだし、安定感がある。一生懸命プレーし、周囲から学ぶ姿勢も持っている。彼は野球界の顔だが、それを理解してうまく振る舞っている」と目を細めた。
チームは前半戦を首位で終えたが、5点差を逆転された前日に続き、九回に2点を奪われてサヨナラ負け。それでも、ここまで打線の軸であり続けた大谷とフリーマンに対し「彼ら2人の存在は言葉で言い尽くせない。2人がチームを支えてくれた」と語っていた。