大谷翔平 騒然144メートル特大弾 日本選手最長4年連続30号 場外弾「打てるように頑張りたい」

 ドジャース・大谷(提供・共同通信社)
 5回、30号ソロを放つドジャース・大谷。4年連続で30本塁打に到達した(共同)
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 「ドジャース9-6レッドソックス」(21日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)が21日(日本時間22日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたレッドソックス戦で自身の日本選手記録を更新する4年連続30号を達成した。右中間への飛距離144メートルのアーチは観客席を軽々と越えて通路まで達するあと一歩で場外の特大弾。チーム今季最多の6本塁打でスイープを達成した試合でひときわ存在感を示した。

 観客席を軽々と越えた驚異の飛距離。打った本人が見失うほど、打球ははるか遠くに飛んで行った。『確信仁王立ち』からの『確信歩き』で白球の弾道を追った大谷は「一応見ていましたけど、目視はできなかった。どこにいったか分からなかった」と、着弾を確認することなく走り出した。

 5万824人のスタンドがどよめいた。3点リードの五回。9番バーンズの今季1号の余韻が残る打席で大谷がカウント2-1から真ん中やや低め、138キロカットボールを完璧に捉えた。

 「甘い球でした。その前の打席(左飛)の感覚も良かった。いい感覚がいい結果につながると打席にいい影響が出てくると思います」

 今季ナ・リーグ最速、自身が持つ日本選手記録を更新する4年連続の30号。時速188キロ、飛距離144メートルの打球は右中間スタンドを越え、通路に弾んだ。左打者ではウィリー・スタージェル(パイレーツ)が1969年8月5日に飛距離154・5メートル、1973年5月8日に飛距離143メートルと2度記録して以来、本拠地史上2人目となる場外弾かと思われた当たりにスタンドは騒然。

 ベンチの中で頭を抱えて口をあんぐりさせた24歳のバルガスは「あんな打球は見たことがない。意味が分からない」と話し、「クレイジー」と何度も口にした。記者会見場で感想を求められたロバーツ監督は「なんとまあ!」と感嘆の声を上げ、「あれほどまでの飛距離と勢いのある打球を打てる選手を見つけだすことは難しいね。本当にすごい」と称えた。

 チームは今季最多の6本塁打でプレーオフ進出を狙うレ軍をスイープして後半戦3連勝。前半戦最後の2試合で連続サヨナラ負けを喫した悪夢を払拭した。

 この日で100試合目を消化。場外弾への意欲を問われた大谷は「そう願ってます」と即答し、「まだチャンスはあると思うので、もっといい打球を打てるように頑張りたいと思います」とやる気を見せた。残りのホームゲームは31試合。新たな伝説が生まれる日はそう遠くはない。

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