大谷翔平、4戦ぶり豪快アーチ31号ソロ 日米通算250号達成 カーショー復帰戦に祝砲 2位オズナに3差つける チーム粘り勝ち貯金20
「ドジャース6-4ジャイアンツ」(25日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、5-4の八回に4番手右腕ロジャースから4戦ぶり31号ソロを放って日米通算250号(日本48本、米202本)を達成した。ナ・リーグ本塁打部門は2位のオズナ(ブレーブス)との差を3に広げて1位の座をキープ。両リーグトップのジャッジ(ヤンキース)に4差に迫った。チームは八回に追いつかれるも粘り勝って貯金を今季最多タイの20にした。
この日は昨年11月に左肩の手術を受けたカーショーの復帰戦。4回2失点で降板したサイ・ヤング賞3回のレジェンドのシーズン初登板を祝う豪快なアーチとなった。
ジャイアンツの先発ウェブとは6月28日以来の対決。前回は2打数無安打、1申告敬遠の右腕に対し、初回の打席は初球のシンカーを空振りした後、4球連続でボールを見送って一塁へ歩いた。
K・ヘルナンデスの適時打で先制した二回2死一、二塁の好機は投ゴロ。初球を空振りした後、150キロの外寄りシンカーを173キロの打球ではじき返したが、ワンバウンドの打球を好捕された。
快足を披露したのは逆転に成功した後の四回2死一塁の打席だ。1ボールから内角高めのシンカーを左中間へはじき返し二塁を陥れた。きわどいタイミングで一塁を蹴ったが、送球がそれたことがプラスに働いた。
2点リードの六回は2番手右腕ジェリーに中飛。2球連続内角ボールの後、154キロ高め直球を豪快に空振り。ファウルからの5球目、高めのボールになるカットボールを打ち上げた。
大谷は前日まで100試合に出場し、ナ・リーグ1位の30本塁打&OPS1・022、同2位の打率・310&73打点、同4位の24盗塁をマーク。三冠王やトリプルスリー、さらには史上6人目の「40本塁打&40盗塁」などを射程圏内に捉えている。
前日の同カードは2試合連続となる3三振を喫するなど、4打数無安打で見せ場をつくれず。チームも完敗し、連勝は5で止まった。
大谷は21日のレッドソックス戦で飛距離144メートルの特大ホームランを打ち、自身が持つ日本選手記録を更新する4年連続30号を達成。右中間スタンドを越え、場内通路まで飛んだ打球で本拠地を騒然とさせた。
今季は開幕から2番を指定席としていたが、不動の1番ベッツが左手死球骨折で長期離脱。6月17日から代役としてリードオフマンの役割を担い、前日まで31試合、打率・313、11本塁打、27打点、9盗塁、OPS1・133と活躍している。
4年連続30号を達成した21日の試合後は「長打はもちろん持ち味だとは思うので」とアーチストであることを自覚する一方で「その状況、状況によって、今は1番なので出塁を考えないといけないですし、そことのバランスが大事かなと思います」と、シチュエーショナル・ヒッティングを最重視していることを明かした。