大谷翔平、九回2死から豪快弾で勝利への執念見せる チームは逆転負け3連敗で2位Dバックスと4G差

 「アスレチックス6-5ドジャース」(2日、オークランド)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、5打数1安打3打点。4点を追う九回に4戦ぶり33号3ランを放ち、勝利への執念を見せた。4戦20打席ぶりの快音で今季最長のトンネルを脱出。しかし、チームは投打ともに振るわず、3連敗。貯金16でナ・リーグ西地区首位を走っているが、この日4連勝を飾った2位ダイヤモンドバックスとの差は4ゲームに縮まった。

 たまりにたまったうっ憤を晴らした。4点を追う九回2死一、二塁。カウント1-1から内寄り高め150キロ直球を完璧にとらえ、右翼席へ一気に運んだ。1点差。勝利への執念を見せる123メートルの豪快なアーチだった。

 前カードのパドレス戦でドジャース移籍後初となる3戦連続ノーヒット。休養日を挟み、8月最初の試合で流れを変えたいところだったが、初顔合わせの22歳右腕エステスに封じられた。

 初回は初球、外角高めのボール球を打って中飛。 2点リードの三回の第2打席は中飛。初球ストライクを見送った後、150キロの内角直球を打ち上げた。 六回の打席は1ボールから2球連続で変化球ストライクを見送って追い込まれると、ボール一つを挟み、内角のボール球を打ち上げて三飛。左翼前に落ちようとする打球を三塁アンドゥハーの好捕に阻まれた。

 悔しい打席は七回だ。4点を追う展開ながら2死満塁の絶好機。一発でれば形勢逆転の大チャンスで一ゴロに倒れた。3番手右腕アダムスに対し、2つのスライダーストライクを見送るなどしてカウント1-2と追い込まれると、5球目の外角高めスライダーで打ち取られた。

 ドジャースは初回2死一塁から4番T・ヘルナンデスの23号2ランで先制したが、チーム勝ち頭の先発ストーンがピリッとしない。初回と三回に得点圏に走者を背負いながら無失点に抑えていたが、2点リードの四回に2本のソロを浴びて同点にされると、五回は先頭を四球で歩かせ、適時三塁打、適時二塁打の悪循環。さらに代わったケリーが4番ルーカーに27号2ランを被弾し、その差は4点に広がった。打線も二回から六回までノーヒットと沈黙した。

 チームは貯金16で地区首位を守っているが、7月の月間戦績は11勝13敗で20年4月以来、4年3カ月ぶりの負け越し。後半戦5連勝スタートで独走態勢に入ったかと思われたが、連勝ストップ後は8戦2勝6敗と失速している。あす3日の先発はトレード期限直前にタイガースから獲得したフラーティ。大谷のバットと新戦力の快投で負の連鎖を断ち切りたい。

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