大谷翔平 4戦ぶり33号も悔やむ七回満塁機で凡退「もう少し何とかできた」 チーム3連敗
「アスレチックス6-5ドジャース」(2日、オークランド)
ドジャースの大谷翔平選手(30)はアスレチックス戦に「1番・DH」で出場。九回に4試合ぶりの33号3ランを放ち、本塁打王を争うブレーブスのオズナと2本差に広げた。だが、チームは5-6で競り負けて3連敗。ア・リーグ西地区最下位との3連戦初戦を落とし、2位との差は4差に縮まった。
意地を示したのは2-6の九回2死一、二塁だった。大谷が高めの直球を振り抜く。打った直後に本塁打を確信。右翼席へ伸びる鋭い打球を見つめながら、バットを投げてほえた。
今季初の3ラン。20打席ぶりの安打で1点差に迫ったが、勝利には結び付かず「その前の(凡退した)4打席でもう少し何とかできたと思う」と浮かない表情だった。
特に悔やんだのが、2死満塁で打席が回った七回だった。一発が出れば同点の場面で一ゴロに倒れ「打てれば、チームとしてもうちょっと勝てるチャンスがあった」と自らを責めた。
今季ワーストの3試合連続ノーヒットで迎えたアスレチックス戦。夏の盛りになっても「疲れはない、体的には万全」と言い切るが、技術的にスイングの軌道がずれているという。
「(不調は)自分の問題。打ったと思ってもいい角度で上がっていない。調子は良くない」
主力にけが人が相次ぎ、フリーマンは三男の病気で緊急離脱。大谷にかかる負担は大きく、自身の不調はチームの不調に直結している。それだけに、七回の凡退に悔いが残った。
チームはナ・リーグ西地区1位を走るが、2位のダイヤモンドバックスとは4差で3位のパドレスとも4・5差と混戦模様。「歯がゆい感じ」ともどかしさを口にした。