大谷翔平、見えた史上6人目の「40-40」2安打3盗塁で連敗脱出に貢献 日本選手初、球団3人目の「30-30」達成
「アスレチックス0-10ドジャース」(3日、オークランド)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、5打数2安打1四球、1得点、3盗塁。打って走ってチームの連敗を3で止めた。九回にシーズン30個目の盗塁を成功させ、33本塁打と合わせた「30-30」を達成。日本選手では初、ドジャースでは11年のマット・ケンプ以来、13年ぶり3人目の快挙となった。
初回の打席は初対戦の右腕スペンスから四球を選んで出塁。次打者T・ヘルナンデスの初球に二塁を陥れ、29度目の盗塁を決めた。滑り込んだ際には二塁手のタッチが顔面左側に当たり、顔をしかめた。
三回1死一塁の打席は空振り三振。初球の外角カットボールをファウルにし、ボールを挟んだ後、2球連続で縦に落ちるスライダーを空振りした。
五回2死の打席は二塁強襲安打。2ボールから内角カットボールを強振し、逆シングル捕球を試みた二塁打手が打球をはじく間に一塁を駆け抜けた。
一瞬、怒りの表情を見せたのは七回の打席。3番手左腕アレクサンダーに対し、カウント3-1から自信を持って見送ったが外角シンカーをストライクと判定された。中継局の実況は「これはフォアボールですね。ゾーンから外れています」と言い切るほどのコース。敵地に応援に駆け付けたドジャースファンからはブーイングが起こるなか、最後は外角ストライクのシンカーを見送って見逃し三振に倒れた。
快挙達成は九回だ。先頭で中前打を放ち、41度目のマルチ安打を記録すると、T・ヘルナンデスの打席で二塁を陥れて「30-30」を達成。代打ロサリオの打席ではダブルスチールを成功させて三塁に進み、内野ゴロの間にダメ押しのホームを踏んだ。打者10人で6点を奪った猛攻。この回、2巡目の打席は見逃し三振だった。
今季残り試合は51試合。大谷の年間ペースは48本塁打、45盗塁。打率・309と合わせたトリプルスリー、さらにはメジャー史上6人目の「40-40」達成も見えてきた。
ドジャースはトレード期限直前にタイガースから獲得したフラーティが移籍後初先発で6回5安打無失点、与四球1、奪三振7と好投してシーズン8勝目。投打の歯車ががっちりかみ合う大勝で連敗を3で止めた。