大谷翔平「30本塁打、30盗塁」達成!3盗塁で一気に到達 ロバーツ監督「もう?すごいね」史上3番目の速さ
「アスレチックス0-10ドジャース」(3日、オークランド)
ドジャースの大谷翔平選手(30)はアスレチックス戦に「1番・指名打者」で出場し、自身初の1試合3盗塁を決めて今季31盗塁とした。既に33本塁打を放っており、日本選手初の「30-30(30本塁打、30盗塁)」を達成した。5打数2安打で、チームは10-0で勝ち、連敗を3で止めた。
4点リードで迎えた九回。先頭で中前打を放った大谷は次打者の2球目にスタートを切り、勢いよく二塁ベースに滑り込んだ。自身初の30盗塁到達で、日本選手初の「30-30」を達成。メジャー公式サイトによると、出場108試合目での達成は史上3番目の速さで、ロバーツ監督も「もう?すごいね」と驚き交じりの笑顔で称賛した。
球団ではモンデシー(1997、99年)、ケンプ(2011年)に次いで史上3人目4度目の快挙を記録すると、なお無死一、二塁からダブルスチールで三盗を決めた。貪欲な走塁がこの回大量6点を奪う呼び水となり、俊足で連敗ストップに大きく貢献した。
四球で出塁した一回にすぐさま二盗を決めており、メジャー7年目で自身初の1試合3盗塁となった。今季残り試合は51試合。大谷の年間ペースは48本塁打、45盗塁で、打率・309と合わせたトリプルスリー、さらにはメジャー史上6人目の「40-40(40本塁打、40盗塁)」も現実味を帯びてきた。
盗塁数増の裏にはマッカロー一塁コーチの存在がある。試合前に相手投手の癖やクイックの速さなどを分析。映像を見ながら試合前に話し合う。「勝つために少しでも有利なこと、きっかけを見つけたい。自分がその助けになることを見つければ、翔平らに伝える。翔平からも『投手のここを見て』と伝えてくれることもある。彼は頭がいいから」と言う。
33号本塁打を放った2日には「疲れは正直ない。体的には万全な状態」と言い切っていた大谷。打者に専念する今季は昨季までに比べ肉体的な負担は減っている。パワーとスピードの両方を兼ね備えた背番号17。その歩みは日々、力強さを増している。