大谷翔平、恩師・栗山氏の前で見せ場つくれず 4打数無安打 チーム完敗で4連勝ならず 指揮官は1番継続を明言

 「ドジャース2-6フィリーズ」(6日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数無安打。この日はバックネット裏最前列から元日本ハム監督で、昨年のWBCで日本代表を世界一に導いた栗山英樹氏が見守ったが、恩師の前で見せ場をつくることはできなかった。チームは投手陣が中盤に崩れて連勝は3で止まった。

 前夜は八回に左中間へ3戦ぶり34号を放った大谷。2戦連発が期待される中、初回の打席は二ゴロ。7月10日の対戦で3打数2安打を記録している先発左腕サンチェスの初球、内角低めの150キロ直球を積極的に打っていったが、時速172キロのゴロ打球は野手の正面だった。

 両軍無得点の三回無死一塁の打席は左飛。1ボールから2球連続で内角のボールになる変化球をファウルにした後、1ボールを挟み、甘く入った151キロシンカーを高々と打ち上げた。

 五回2死一塁の打席は二直。初球、内角150キロシンカーに詰まらされた。見送ればボールになる悪球にバットは反応した。

 ドジャースは今季3度目の先発となった通算210勝左腕カーショーが五回途中1失点、81球で降板し、今季初勝利は次回以降の登板に持ち越された。アクシデントに見舞われたのは六回から3番手でマウンドに上がったグラテロルだ。3人目、8球目を投げたところで右太もも裏を痛めて緊急降板。スクランブル発進のハニュエルが2本の適時打を許して3点を追加された。

 ドジャースは六回に2番T・ヘルナンデスの二塁打を足掛かりに1点を返した。

 大谷は3点を追う七回2死一、二塁の打席で2番手ストラームと対じ。今季2打席無安打の左腕に対し、フルカウントまで持ち込んだが、7球目、外角高め、ボールになるスライダーにバランスを崩され、右飛に倒れた。試合の流れを変えうる好機を生かすことはできなかった。

 この日は試合前の会見でロバーツ監督が、大谷の1番継続を明言。左手死球骨折から復帰間近のベッツの打順を1番から2番へ下げる考えを明かした。同内野手が離脱した6月18日から前日まで40試合連続でリードオフマンを務めている大谷は、質の高いパフォーマンスで同期間に打率・307、15本塁打、35打点、33得点、17盗塁、OPS1・122の成績を残している。

 シーズン全体では111試合に出場してリーグ1位の打率・306&34本塁打OPS1・019。81打点と32盗塁はいずれもリーグ2位につけており、三冠王、トリプルスリー、MLB史上6人目の「40本塁打・40盗塁」を射程圏内に捉えている。

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