ドジャース迷走 ベッツが右翼へ再コンバート決定 3日前に「遊撃」明言したロバーツ監督「状況は常に変化。チームと彼にとって最善」
「ドジャース-パイレーツ」(9日、ロサンゼルス)
ドジャースのロバーツ監督が試合前の会見で週明け12日(日本時間13日)のブルワーズ戦に左手死球骨折から復帰を予定しているベッツの守備位置が右翼になると明言した。同監督は6日の会見で同選手のポジションについて故障前と同じ遊撃手として戻ると明かしたばかりだったが、わずか3日で方針転換となった。
監督会見の前に右翼の守備位置でノックを受けたベッツ。報道陣から質問を受けた指揮官は「最初に彼が遊撃手としてわれわれのためにやってくれたことは素晴らしかった」と切り出し、オープン戦での遊撃ラックスの守備が不安定だったことから開幕約2週間前に二塁から遊撃へのコンバートを受け入れ、ここまで「1番・遊撃」でチームをけん引してきたベッツを称えた。
続けて「日々の会話の中で彼やチームにとって何が最善なのかを話している。状況は常に変化するものだ」とし、「ムーキーを右翼に戻すことにした」と明言。試合のなかった前日の夜にベッツ本人に伝えたことを明かし、「彼は今、自信を持っているのはショートよりもライトだと思う」と説明し、離脱中にベッツの代役を務めていたロハスが遊撃、打撃好調のラックスが二塁を継続する考えを示した。ベッツ負傷後に獲得した2人のゴールドグラブ受賞選手、アーメドとエドマンの存在も影響していることを示唆した。
迷走とも言えるわずか3日後の方針転換。チームはナ・リーグ西地区の首位を守っているが、2位パドレスとの差は今季最少の2・5ゲームまで縮まっている。残り47試合の戦いぶりに注目が集まる。