藤浪晋太郎、マイナー8日ぶり登板で初黒星 1回2安打2失点1四球 3登板ぶり失点 最速161キロも適時打と暴投で失点 中継局「制球は大きな問題」
メッツ傘下、3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手が1-1の六回から3番手で登板し、勝ち越し打を許して今季初黒星を喫した。1回2安打2打点、1四球で3Aでの防御率は9・37。24球を投げてストライク15球、最速は161キロ。この日は3登板ぶりの失点だった。
6日以来、8日ぶりのマウンドとなった藤浪は先頭打者に2球連続ボール。マウンドの状態が悪かったのか、何度もスパイクで足元をならした。カウント3-1から外角低め、わきどいコースの158キロ直球をボールと判定されて歩かせると、次打者には初球、154キロの内角高め直球を打たれて、中堅フェンス直撃の二塁打。
無死二、三塁のピンチで迎えた打者はメジャー通算203本塁打のパワーヒッター、4番ギャロ。藤浪は初球にこの日最速101・1マイル(約161キロ)の外角直球を投げ込み、空振りを奪う。ボール2つを挟み、カットボールを内角に決め、カウント2-2と追い込んだところまでは良かったが、決め球の150キロスプリットを右前へ運ばれる。打ち取ったかと思われたゴロ打球は狭い一、二塁間を破り、勝ち越し点を許した。
なおも無死一、三塁の窮地。元オリックスのメネセスにはカウント2-2から空振りを狙った高速スプリットがワンバウンド暴投になって2失点目。メネシスを含む後続3人を打ち取っただけに悔しい立ち上がりとなった。
米球界2年目の藤浪はマイナーで開幕を迎え、右肩の故障で5月中旬から6月下旬まで長期離脱。7月下旬にはメジャー40人枠からも外され、メジャー復帰が遠ざかった。ここまで3Aで17試合に登板し、1勝1敗、防御率9・37。16回1/3を投げて17三振を奪う一方で29四死球と記録。この日の試合でも中継局の実況は藤浪について「制球は大きな問題」と伝えた。