大谷翔平、5試合連続安打 捕手が送球諦めた完璧二盗「39-39」史上6人目快挙にダブルリーチ チーム4連勝&MLB最多貯金24

「ドジャース8-4マリナーズ」(21日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数1安打1四球、2得点、1盗塁。五回に39個目の盗塁を成功させ、39本塁打と合わせ、史上6人目の「40-40」にダブルリーチをかけた。チームは逆転勝ちで4連勝。戦績は76勝52敗でナ・リーグ西地区首位を守り、MLB最多の貯金24とした。

 過去の対戦打率・231(13打数3安打)、1本塁打の剛腕ギルバートに対し、初回の打席は空振り三振だった。ファウル、空振り、ボールでカウント1-2と追い込まれ、150キロの内寄りスライダーにバットは空を切った。

 ドジャースは二回に1点を先制されたが、三回2死走者なしから9番キアマイヤーが遊失で出塁すると、大谷が四球でつなぐ。カウント0-3から空振りしたが、甘く入った球に対して攻撃的な姿勢を見せた。2死二、三塁からベッツの適時二塁打で逆転に成功した。

 大谷の鮮やかな足技は五回だ。カウント3-1から真ん中付近の151キロカットボールを右中間へはじき返して、5試合連続安打。次打者ベッツの2球目に二盗を成功させた。39盗塁目。捕手が二塁送球を諦めるほどの完璧な走りで「39-39」とした。

 大谷の一打が呼び水となり、打者9人の攻撃で一挙5点を奪う。右脇腹痛から復帰して3試合目の出場となるマンシーは2死満塁から走者一掃の右翼線二塁打で3打点。復帰3試合で2本塁打を含む8打点をたたき出している。

 史上6人目の快挙にダブルリーチをかけた大谷は8-2の六回無死三塁の打席は左飛。2番手右腕ソーントンの初球、内角低め138キロのスライダーを積極的に打って出たが、詰まった飛球が高く舞い上がった。

 八回1死一塁の打席は4番手右腕テイラーに一ゴロ。2球連続で見送ったコースがストライクと判定され、ボール1つを挟み、低めスイーパーを引っ掛けて野手正面のゴロとなった。

 8月は19試合で8本塁打を記録しているが、月間打率は前日まで・195(77打数15安打)と安定感を欠く。シーズン終盤に向けて復調が待たれるなか、連続安打試合を5に伸ばした。

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