大谷翔平のサヨナラグランドスラムでドジャース5連勝!「ドジャースに来て1番の思い出」日本人初の40-40を劇的達成
「ドジャース7-3レイズ」(23日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手はサヨナラ満塁本塁打を放つなど、5打数2安打1本塁打1盗塁。日本人初の40-40の偉業を達成し、チームは6度目のサヨナラ勝ちで連勝を5に伸ばした。
日本人初の40-40へ、第一関門を突破したのは四回だった。先頭で迎えた第2打席で、ボテボテの遊ゴロを放ったが快足を飛ばして内野安打に変えた。1死後、フリーマンの打席で完全に左腕のモーションを盗んでスタート。鮮やかに40盗塁目となる二盗を成功させた。
ロバーツ監督はベンチで拍手し、相手遊撃手も祝福。球場全体がお祝いムードに包まれた。攻撃が終了すると記念の二塁ベースは交換され、ベンチ裏で保管された。
偉業へ残すは40号となったが、五回の第3打席、七回の第4打席といずれも内野ゴロに倒れた大谷。ただ3-3の九回に絶好のチャンスが回ってきた。
先頭のスミスが死球を受けて出塁。エドマンが中前へのクリーンヒットでつないだ。ロハスがきっちりと送りバントを決めて1死二、三塁。ここでラックスは一、二塁間へ痛烈なゴロを放ったが、相手の好守に阻まれた。ここでロバーツ監督は代打・マンシーを告げ、レイズは左腕のポシェイにスイッチ。マンシーは四球を選び、2死満塁で大谷が打席に入った。
初球のスライダーを完璧にとらえて右中間席へ。初のサヨナラ満塁本塁打で終止符を打った。本拠地はスタンディングオベーションで祝福。インタビューではT・ヘルナンデス&ロハスからウォーターシャワーを浴び「うれしいですし、何より勝てた事がドジャースに来て1番の思い出になっています」と語った。40本目がサヨナラ弾となり「打席では何も考えず、1本打ちたい、勝ちたい。ホームにかえってから気づきました」と振り返った。
40-40に次ぐ目標は「ワールドシリーズに勝つこと。個人の数字は後からついてくると思います」と力を込め、「こういう場面でたくさんのドジャースファンの前で打ちたいと思っていたので、うれしい」と喜びを噛みしめた。
これでドジャースは5連勝。貯金を今季最多となる「25」とした。ナ・リーグ西地区で4ゲーム差の2位につけるダイヤモンドバックスがレッドソックスに大勝したため、ゲーム差を広げることはできなかったが、MLB最多の77勝目と順調に白星を伸ばしている。