大谷翔平 快挙一夜明け2戦連発41号 前人未到「50-50」へ加速 試合前には手術後初ブルペン

 「ドジャース8-9レイズ」(24日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)が本拠地ドジャースタジアムで行われたレイズ戦で2試合連続本塁打となる41号2ランを放った。メジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」の快挙から一夜明けの試合で、一度は逆転する一発を含む2安打2打点の活躍。チームの連勝は5で止まったが、前人未到の「50本塁打-50盗塁」に向かって加速し始めた。

 地元ファンのMVPコールの大合唱にしっかり応えた。右翼ポール際最前列に飛び込んだ打球に笑顔がはじける。MLB通算212本目で最短の飛距離103メートルの逆転アーチ。「カモーン!」。三塁ベースの手前で大谷が叫び、チームを鼓舞した。

 1点を追う五回1死一塁だった。カウント2-1から148キロの外寄り低めスプリットに体勢を崩しながらバットの先で捉えた。どよめきと歓声。最後は右手一本で運ぶ、パワーと技を融合させた一振り。試合後の会見でロバーツ監督が「想定していない球種を体の反応で打った。あれをやるのはかなり難しいし、本当にいいスイングだった」と舌を巻いた。

 前日の試合でメジャー史上6人目となる「40本塁打-40盗塁」を最速の126試合目で達成した。同点の九回2死満塁の打席で自身初のサヨナラ弾を放った大谷は打撃感覚について「ここ数日は見え方がいい」と言った。

 その言葉を証明するかのように初回の右前打と合わせ、2試合連続、45度目のマルチ安打。連続安打試合も7に伸ばした。

 試合前には昨年9月の右肘手術後初めてブルペンに入って投球練習。捕手を立たせた状態ではあったが、傾斜を使って10球を投げた。

 この日の試合で先発した36歳のベテラン左腕カーショーは言う。

 「リハビリをして投手の準備をしながら、毎晩のように特別なことをやっている。とても並外れたことだ。毎日見てると当たり前のように思ってしまうが、これはかなり特別なシーズンだ。彼が最高の選手だと言われる確かな理由がある」

 ナ・リーグ本塁打王争いは2位のオズナ(ブレーブス)に4本差をつけて独走態勢に入った。94打点はオズナと並んでトップで、打率・294は1位のオズナに1分3厘差。史上初の「45-45」、「50-50」、そして三冠王も射程圏内にとらえている。残り32試合。自身初の地区優勝を目指す先にある新たな偉業。大谷がさらに加速していく。

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