ドジャースの大谷翔平選手（３０）が史上６人目の「４０本塁打－４０盗塁」を達成した２３日の試合で記念球を観客席に投げ返したレイズのホセ・シリ外野手（２９）が２４日の試合前に取材に応じ、大谷のサヨナラ満塁本塁打が節目の４０本目だとは知らなかったと明かした。

　フェンス前で跳んで捕球を試みたシリは「フェンスを越えるとは思っていなかった。でも、あの打球は完全に越えていた」と振り返った。一度観客席に入った打球は跳ね返り、フィールドに戻ってきた。記念球だと知っていれば本人に返す可能性も十分にあったが、サヨナラ負けだったこともあり、観客席へ投げ返してしまった。

　「あの時は何も考えていなかった。『４０－４０』のこととかも知らなかった。試合が終わったからファンにあげたんだ」とシリ。お宝を手にしたファンには「良かった。楽しんでほしい」との言葉を送り、大谷には「間違いなく、偉大な選手。アンドロイドであり、スペシャルだ。重圧もあるし、多くのファンが写真やサインを求めるが、彼は謙虚であり続けるすべを身につけていると思う」と称賛の言葉を連ねた。