今永昇太が10勝目 1年目での2桁勝利は日本選手9人目 昨春WBC決勝先発マイアミでの達成に感慨

 「マーリンズ2-14カブス」(24日、マイアミ)

 カブスの今永昇太投手(30)がマーリンズ戦に先発し、7回4安打2失点で10勝目を挙げた。日本選手のメジャー1年目での2桁勝利は昨年の千賀(メッツ)以来で9人目。鈴木誠也外野手(30)は「3番・右翼」で出場し、一回にソロ、三回に18号2ランと2打席連続本塁打を放った。14-2で勝ったカブスは3連勝とした。

 今永が思い出の球場で10勝目を手にした。日本代表として昨春のWBC決勝の米国戦で先発して以来となるマイアミのマウンドで白星を手にし、「1年後にまたここで自分が立っているというのは、すごくうれしい気持ち」と感慨深げだった。

 若手の多いマーリンズ打線を相手に三振はわずか三つだったが「早いカウントから振ってくる予測があったので、前に飛ばさせてアウトにするという戦略が成功できて良かった」と狙い通り打たせて取った。鈴木の2本塁打で3-0とした三回まで、打者9人の完璧な立ち上がり。四回、先頭打者に高めの速球をソロ本塁打されたものの、五回にも味方が4点を加えて大きくリード。99球で7回を投げ切った。

 メジャー1年目での2桁勝利は昨年の千賀に続く9人目。野茂やダルビッシュ、松坂らに続いた。それでも個人記録は気にせず、「日本時代から自分が投げた試合でチームが何勝何敗かというのが一番大事で、フォーカスしていること」。チームの3連勝と勝率5割復帰を喜んだ。

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