「ドジャース２－３オリオールズ」（２７日、ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平選手は４打数２安打で２試合ぶりのマルチ安打をマーク。一時勝ち越しのホームを踏んだが、チームは逆転負けを喫した。ナ・リーグ西地区で３位につけるパドレスが３ゲーム差と迫ってきた。

　大谷は２５日のレイズ戦で左腕に受けた死球の影響が心配されたが、１番・ＤＨで先発出場。練習段階では左手首付近にテーピングを巻いていたが、初回の第１打席で内角高めのボール球を強引にパワーで右前に運んだ。同点の三回２死からの第２打席では内角低めのツーシームをとらえ、二遊間を破った。

　ともに初球打ちでヒットにするなど状態の良さを伺わせた大谷。その後、Ｔ・ヘルナンデスのタイムリーで勝ち越しのホームを踏んだ。しかし五回無死一、二塁の第３打席では、ファーストストライクとなった甘いスライダーを打ち損じて三飛に。八回の第４打席は外角ギリギリのフォーシームをストライクと判定されて見逃し三振。打席では悔しさをにじませ、ベンチに戻る際には首を振った。

　チームは五回に逆転を許し、以降は打線も沈黙。連勝はならず、ナ・リーグ西地区で３位につけるパドレスが３連勝を飾り、３ゲーム差まで詰めてきた。２位のダイヤモンドバックスは連勝が６で止まり、３ゲーム差で変わらず。地区優勝へ三つ巴の戦いを勝ち抜けるか、厳しい戦いが待ち受ける終盤戦となりそうだ。