大谷翔平 左手首死球なんの!不安吹き飛ばすマルチ安打 3年連続150安打達成

 オリオールズ戦の1回、右前打を放つドジャース・大谷(共同)
 試合前におどけた表情を見せる大谷(共同)
 レイズ戦の8回、死球を受け、左手首を押さえてしゃがむ=25日(共同)
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 「ドジャース2-3オリオールズ」(27日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)はオリオールズ戦に「1番・指名打者」で出場し、2安打をマーク。25日のレイズ戦で左手首付近に受けた死球の影響を感じさせず、3年連続となるシーズン150安打を達成した。チームは2-3で負けた。

 大谷が左手首の不安を吹き飛ばした。初回の第1打席で内角のボールゾーンに来た速球を強引に右前へ運ぶと、三回の第2打席も内角低めのツーシームをとらえ、二遊間を抜いた。ともに初球を狙い撃ち。積極的にバットを振っていく姿にベンチもひと安心だ。

 25日のレイズ戦で左手首付近に148キロのシンカーが直撃し、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。幸い試合後の検査では異常がなく、この日の試合前練習では左手首に青いテーピングを巻いていたが、試合では力強いスイングを見せた。最近6試合で4度目の複数安打をマーク。3年連続となるシーズン150安打にも到達した。

 ただ、試合後の大谷に笑顔はなかった。悔やまれるのが1点を追う五回の打席だ。無死一、二塁のチャンスで甘く入ったカーブを打ち損じて三飛に倒れた。八回も見逃し三振を喫し、悔しそうな表情でベンチに戻った。

 チームは五回に逆転を許し、主砲フリーマンが欠場した打線も強豪オリオールズの投手陣を打ち崩せなかった。3番に入ったT・ヘルナンデスは「明日に向けて気持ちを切り替えたい」とナインの気持ちを代弁した。

 ナ・リーグ西地区で3位につけるパドレスが3連勝を飾り、ド軍との差を3ゲームまで詰めてきた。2位のダイヤモンドバックスとは3ゲーム差で変わらず。三つどもえの地区優勝争い。大谷のバットが命運を握る。

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