98日ぶり先発のダルビッシュは2回3/3、4安打3失点で勝敗つかず パドレスは延長十回にサヨナラ勝ち
「パドレス6-5タイガース」(4日、サンディエゴ)
パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が先発し、5月29日のマーリーンズ戦以来、98日ぶりのメジャー登板を果たした。2回2/3を投げ、4安打3失点で、勝敗はつかなかった。チームは延長十回の激闘の末にサヨナラ勝ちした。
プレーオフ進出を争う終盤戦のキーマンとして期待されるダルビッシュは、本拠地のファンにスタンディングオベーションで迎えられて、マウンドへ。天を見上げて息を大きく吸い込んだ後、先頭打者に初球を投げた。2死後、3番・ビアリングに左越え先制ソロを被弾。二回にも1点を失い、三回は先頭への四球から2死二塁のピンチを招き、右前適時打を打たれて3点目を失ったところで降板した。それでも復帰を果たした右腕に、スタンドから惜しみない拍手が送られた。
ダルビッシュは「家族に関する個人的な事情」で7月に制限リスト入りし、8月23日に負傷者リスト(IL)に移行。2日に本拠地のブルペンで投球練習を行い、5月29日・マーリンズ戦以来のメジャー登板に備えていた。
ダルビッシュはこの日、63球を投げ、打者14人に対して1本塁打を含む被安打4、与四球2、4奪三振だった。
2番手でマウンドに上がった松井裕樹投手は、回をまたいだ四回に2ランを被弾し、0-5とリードを広げられた。松井は1回1/3を1安打2失点だった。
その後、パドレス打線が反撃。0-5の四回1死一、二塁でメリルが左中間へ22号3ラン。五回は1死二、三塁でマチャドの左前への2点適時打で5-5の同点に追いつき、ダルビッシュの黒星を消した。