山本由伸 圧巻の初回三者連続K!3回で8奪三振!鈴木誠也は連続K斬り 3カ月ぶりのメジャー復帰登板 二回に3安打で1失点も
「ドジャース-カブス」(10日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が復帰登板に臨み、初回にカブス・鈴木誠也外野手を見逃し三振に仕留めるなど、圧巻の3者連続Kで立ち上がった。最終的に4回4安打1失点、8奪三振で復活を印象づけるマウンドになった。
名前がコールされるとスタンドから歓声がわき起こった。初球、155キロのストレートでストライクを奪うと拍手も。ハップを2球で追い込み、最後はカーブで空振り三振に仕留めた。続くスワンソンにはカーブから入り、156キロのフォーシームで押し込む。最後もカーブで三振に斬った。
2死無走者で打席に迎えた鈴木。4月の対戦ではノーヒットに仕留めていた中、スプリットで空振りを奪った。この日最速の157キロでファウルを打たせて追い込むと、最後はアウトローのフォーシームで見逃し三振に仕留めた。
悠然とマウンドを降りた山本。二回はベリンジャーを空振り三振。パレデスは2球で追い込んだが、左前に運ばれて初安打を許した。セットポジションからの投球に変わった中、ブッシュは空振り三振。ホーナーに中前打を浴びて得点圏に走者を背負うと、クロウアームストロングは一ゴロに打ち取ったかに見られたが、一塁・フリーマンがイレギュラーバウンドに対応できず、強襲内野安打となって1点を失った。
それでも直後にエドマンが同点ソロを放って試合は振り出しに。三回は再び2者連続三振を奪って2死から鈴木を迎えた。カウント2ボールからカーブでストライクを奪うなど平行カウントに持ち込むと、最後はスプリットで空振り三振。3回で8奪三振という抜群の内容だ。
四回も続投し、1死から安打を許したが、続くブッシュを一ゴロ併殺打に仕留めた。上限60球の球数制限があった中、59球で4回を投げきった。直後にエドマンが勝ち越しのソロを放つと、ベンチで満面の笑みを浮かべた。
山本は6月7日のヤンキース戦では7回、移籍後最多の106球を投げ、2安打無失点の快投だったが、降板後に右上腕に張りが出たため、次回登板を延期。中7日の調整で臨んだ6月15日のロイヤルズ戦は試合前の投球練習時から患部に張りを感じながら登板し、2回、28球を投げ終えたところで自ら降板を申し出た。降板直後は右腕上腕三頭筋の張りと発表されたが、精密検査で右肩腱板に損傷が見つかった。
約4週間のノースロー、2度のマイナーでのリハビリ登板を経て臨む復帰戦。ロバーツ監督は前日に「50~60球」と球数制限を課す方針を示していた。本人は「長く期間が開いていたので楽しみ。しっかり投げたいなと思います」と語った。「明日、どれくらい投げるかはわからないですけど、試合に投げる準備はできた」と明かし、ポストシーズンに向けて「9月の1試合ずつしっかり投げて、10月にどんどん調子を上げていくところで、10月に入れたらいいかなと思います」と力を込めていた。