ダルビッシュ有 5回2失点で復活の5勝目!野茂英雄に並ぶ日米通算201勝目!初回、二回と連続ソロ被弾も粘りの投球
「マリナーズ3-7パドレス」(10日、シアトル)
パドレスのダルビッシュ有投手が負傷者リストから復帰後、2度目の先発マウンドに上がり、初回、二回と立て続けにソロ本塁打を被弾。それでも5回2失点にまとめ、5月20日以来となる5勝目、さらに日米通算201勝で野茂英雄に並んだ。
立ち上がりからしっかりとボールが低めに制球され、コーナーに丁寧に投げ分けたダルビッシュ。簡単に2死を奪ったが、3番・ローリーにはスライダーを右翼席へ豪快に運ばれてしまった。
思わずマウンドで首をかしげたダルビッシュ。それでも次打者をしっかりと打ち取り、1失点で初回を終えた。だが二回、先頭のレイリーに2イニング連続のソロ本塁打を被弾。まさかの立ち上がりとなってしまった。
三回は連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、変化球のキレが徐々に増していき、後続をしっかりと仕留めて生還を許さなかった。四回は2死から安打を許すも無失点。五回は連続三振で2死を奪い、ロブレスに二塁打を許すも、次打者を打ち取ってリードを守った。
打線は三回にタティスJr.が右翼席へ逆転3ランを放ち、試合をひっくり返した。六回にはマチャドが貴重な追加点となる2ランを放ち、マリナーズを突き放した。
ダルビッシュは5月末に負傷者リスト入りし、その後は家族に関する個人的な事情で制限リストへ移行。4日に本拠地で行われたタイガース戦で98日ぶりのメジャー復帰を果たしていた。
復帰戦は三回途中3失点と精彩を欠いたが、本拠地のファンから大声援を浴び、「アドレナリンがすごく出た。久しぶりの感覚がうれしかった。本当に野球をやっていて良かった」と喜びをかみしめた。シーズン佳境に向け「チームが一番大事な時に戻ってきて申し訳ないという気持ちがあったが、足を引っ張らないように練習していきたい」と前を見据えていた。